thom-kitten: 2008年5月アーカイブ
Photography Masters Cup/被写体としてのT・ヨーク
イギリスの「International Color Awards」が現代的で優れた写真作品と写真家を表彰する「Photography Masters Cup」。第3回を迎える今年度のエントリーは本日で一旦締め切られ、最終の期限は6月20日となっています。
■ Photography Masters Cup | International Color Awards
審査員にはTaschen、National Geographic、Phaidon Publishingなど日本でもお馴染みの芸術系出版社から、Financial Times、Channel 4、Fox Broadcastingなどマスコミ系、Christie'sなども参加。部門はプロフェッショナルとアマチュアにわかれ、作品のカテゴリも細かく分けられています。
- 「Abstract (抽象写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「Advertising(広告写真)」プロフェッショナルのみ
- 「Architectual(建造物写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「Fashion(ファッション写真)」プロフェッショナルのみ
- 「Fine Art(芸術写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「Nature(自然写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「People(人物写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「Photojournalism(報道写真)」プロフェッショナル/アマチュア
- 「Sport(スポーツ写真)」プロフェッショナルのみ
- 「Still Life(静物写真)」プロフェッショナル/アマチュア
第2回のアワードでは、アメリカのプロ写真家Pier Nicola D'Amicoによる人物写真部門のエントリーで、
Radioheadのトム・ヨークのポートレートがノミネートされていました。
セピア調のなかで、背景の素朴なイラストと対照的に沈黙するトム。
■ 2nd Annual Photography Masters Cup - Pier Nicola D'Amico / People Nominee
トムの写真がエントリーされたこの部門には、被写体や色彩、構図など、どれも印象的な作品ばかり。
公式サイトのギャラリーで閲覧できます。
■ 2nd Annual Photography Masters Cup - People Nominees (Professional)
また、Pier Nicola D'Amicoのサイト「D'Amico Studios」では、上記のノミネート作品と同じシーンらしい作品を2つ見ることができます。「The Eraser」ポーズのトム、鳥たちのシルエットとトム。下記のリンク先のページから、左下にあるメニュー "portraits"へ進んでください。
■ D'Amico Studios(公式ウェブサイト)
ちなみに、この「The Eraser」ポーズのトムの写真作品は、2006年にアメリカで行われた「International Photography Awards 2006」のプロフェッショナル・エディトリアル部門/パーソナリティというカテゴリーにエントリーされて、こちらは2位入賞を果たしています。
■ International Photography Awards - 2006 Winners
(追記:上記のページは繋がりにくいため、IPAの本サイトのリンクを貼っておく。
> > 「International Photography Awards(公式ウェブサイト)」)
年を跨いだ別の写真賞に同じ被写体、しかも同じシーンのショットを持ってくるなんて、どれだけ自信があるんだよ!と軽くつっこみたい気持ちも無いことは無いですが。
更に過去を思い返すと、2004年の写真賞「The Best Of Still Photojournalism 2004」では、ジェイソン・ベル(Jason Bell)がTime誌のために撮影したトムのポートレートが2位入賞を果たしていましたね。
その写真と同じシーンの一枚は、シンコーミュージックから発刊された書籍「エグジット・ミュージック - レディオヘッドストーリー(増補改訂版)」の表紙に使われ、見知っている方もいるかと思います。
■ The Best Of Still Photojournalism 2004 - 2nd place 「Radiohead(Jason Bell, for Time Magazine)」
どちらの作品も、非常に特徴的かつ彼独特の表情を捉えています。写真家にとって人物写真(特に世間で影響力のあるといわれる有名人のポートレート)の撮影は、風景や静物を撮るときとは違った、特別に何か感じ入るものがあるのでしょうか。
Radioheadの海外のライヴなどでは、演奏を聴くことよりも先にステージ真下に張り込んで、宮嶋茂樹ばりのカメラマンと化す熱心なファンもいますが、被写体としてのトム・ヨークにレンズを通して触れている人々のコメントも聞いてみたいものですね。
良かったね。
5月30日付けでRadiohead.com/DEAD AIR SPACEにて、コリンの投稿でアップされていた記事、「猫を見ませんでしたか?」・・・「A happy ending.」ということで、無事見つかったようです。行方不明だった猫、サンダンスは物置に隠れていたとか。良かった良かった。
(source : Radiohead.com)
弟のジョニーはルイという愛犬を飼っているということだけど、コリンさんは猫派じゃないかな。思いっきり独断ですが。お家で本を読みながら、膝に乗せた猫の喉をなでなでしてそう。奥さんは元ジャーナリストだったそうだし、本、文学と猫って相性良いものね。
独断で更に言えば、エドは犬派(しかもゴツくて運動量のあるハウンド系)、フィルは猫派(ペルシャとかヒマラヤンとか長毛種が似合いそう…って変な連想)、トムは動物は駄目っぽい。
ある朝。これからスタジオに入って一仕事!玄関の鏡で全身チェックに余念のないパパ・ヨーク。お気に入りのジャケットに、何やらふわふわと細かいものが・・・また、猫の毛が!
クローゼットの扉は厳重に閉じてあるのに、奴らは器用にも前足でノブをひっかけるんだ。
おいおい、君たちは人間の前じゃ四足歩行動物のふりしてるだけなのかよ。
独りごちながら、引っ付いた猫の毛をコロコロで取ってるそばから、またにゃんこが足下ですりすり・・・ジーンズに付く猫毛、猫毛。
「ノア! だから猫は飼っちゃダメだって言っただろう!」
・・・なんつってね。
猫好きにしちゃ、あの細くてしつこい猫毛も彼(彼女)の悩ましくもすてきな魅力のひとつ。
作詞家という身分のトムも文学という括りで猫は似合いそうですが、洋服好きからしちゃ、きっと神経使ってたまらんでしょうね。
漱石の「吾輩」から、南方熊楠、谷崎潤一郎、藤田嗣治、大仏次郎、稲垣足穂、幸田文、池波正太郎、田村隆一、三島由紀夫、開高健、中島らもの「とらちゃん」まで、猫を愛した作家と作家に愛され、描かれた猫たちのアルバム。
21世紀の悪の性質。
今日のお昼から夕方まで、このブログのCSSをいじっていました。 その時間帯に訪れてくださったユーザーの皆様には、数分単位でレイアウトが変わったりしてお見苦しかったことお詫びいたします。・・・結果、本文のフォントと行間を変えただけ。ヒラギノの丸文字になりました。
古くは弘法大師から、現代ではRadioheadのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドまで、「才あるものは道具選ばず」などと言われます。今日は「道具」についての書き付け。
最も身近で、現代的な道具といえば「携帯電話」。10年前は「ポケベル」が主流で、放課後、己もよく女の子に付き合って、彼女の公衆電話での高速プッシュを見ては驚愕していました。正直申し上げて、どうも携帯電話には馴染めません。今年になるまで持ってなかったのだもの。
携帯電話というものがビジネスマンのツールから、いよいよ世間一般に浸透しようかというとき、TVで流れていた某電話会社のCMでは、これから携帯電話を広めていく世代をアピールするべく、「塾帰りの小学生」の画などが使われていたのを思い出します。
■ YOMIURI ONLINE - 「小中学生には携帯電話を持たせない」報告書に明記
それが結末としてこういう事態になっているわけですね。
純粋に防犯用として持たせている親のほうが多いと思うのだけど、
「必要性がそれほどあるとは思わない。むしろ有害情報の心配をした方が良い」という福田首相のコメントはいかがなものか。有害なサイトの閲覧が危険で、それらを如何に見せないようにするための話が「持たせない」という結論に至ったのならば、教育再生懇談会ってどういう思考の集まりなのだろうと疑問に思う。勿論、会がまとめた報告書が国に上がって、どういう形になるのかはこれから先の話だけれど。
技術的に「見せない」ように制限をかける機能、そういったプロセスって難しいものなのでしょうか? 確かに、コンビニで売っている「成人向け図書」と同じという訳にはいかないからな。
己の世代はちょうど「校内暴力問題」「偏差値問題」と「ゆとり教育導入」の境であった。
便利さを求めた最先端の道具が引き起こしたものなのか。人の心が細く弱くなり、無痛覚症的な暴力性が表面化してきたのかとも思う。当時からは想像できない時代になってしまったものだ。
Steve Reich on Pitchfork.tv
すごいねー、Pitchfork!(2回目)
■ Pitchfork.tv (beta)
Pitchfork.tv(beta)にて、スティーヴ・ライヒに関する動画が2本公開されています。
part1は、SXSWで行われたSonic Youthのサーストン・ムーアとスティーヴ・ライヒの対談の模様と、ライヒ自身が語る音楽のプロセス、後半はニューヨークで活動するパーカッション・カルテット、So Percussionによる「Drumming(part one)」のパフォーマンス。現代音楽の世界で「ニューヨークの革命者」として有名な二人のミュージシャンの貴重な対談。内容については、下記のページが詳しいのでリンクしておきます。
■ Pitchfork - SXSW: Thursday
■ Digital Media Wire - SXSW Conversation: Thurston Moore & Steve Reich
part2では、So Percussion「Nagoya Marimbas」、Stephanie Key「New York Counterpoint」、 C.E.Whalen「Electric Counterpoint」、So Percussion「Music of Pieces of Woods」などなど、名曲揃いのパフォーマンス。
今春のライヒ来日公演のことをすっかり忘れてしまっていた己にとって、嬉しいプレゼント。
とはいえ、こんな映像を見てしまったら、滅多に無い機会を逃してしまった大失態フラッシュバック。
(Rの「In Rainbows」リリース&Japan Tourのニュースが原因ということにしておきます)
動画の高画質バージョンは、直接Pitchfork.tvのサイトへどうぞ。
■ Pitchfork.tv - Steve Reich // Special Presentation (part 1)
■ Pitchfork.tv - Steve Reich // Special Presentation (part 2)
2008年度「最もセクシーなベジタリアン」投票受付中。
もうこれ、毎年の恒例行事だわ・・・。
アメリカの動物の権利擁護団体「PETA」(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のオフィシャルサイトにて、2008年の「最もセクシーなベジタリアン」を決めるオンライン投票を受付中。男女別に投票する形式で、候補は俳優、ミュージシャン、スポーツ選手など数十名。Radioheadのトム・ヨークは、今年も候補に挙がっています。投票は以下のリンクへジャンプしてください。
■ PETA / Sexiest Vegetarian Celebrity 2008
油揚げを発明した最初の日本人は天才ですね。あんなに美味しいものをありがとう。
(photo : DEAD AIR SPACE)
I miss you.
当ページ、「information」を少しいじってます。
来日公演までのカウントダウン開始しています。
(ブログパーツ作成は、ここのを使いました。 > > 「カウントダウンタイマー」)
プロフィール写真に写っているのは、黒猫のラベルで有名なツェラーのワイン「シュワルツ・カッツ」。種類でラベルもそれぞれ違っていて、1匹だったり3匹だったり。あまりにかわいいので一通り買って、飲んだ後の空き瓶をキッチンに飾っていました。でもなかなか人には言えませんね。「お酒のラベル(瓶)集め、好きなんです。」だなんて。
今年始めに住まいが変わったのですが、嬉しいことに近所に品揃えの充実した酒屋があって、しかも深夜まで開いています。楽天で見つけたこのラベルの猫ちゃんがそのお店にいればいいのですが。それにしても、ジンって冷凍庫で冷やすものだったんですね。キンキンに冷えたやつをショットグラスでストレート。本当に美味しい。
オールド・トム・ジン/40°750ml
カナダのバンクーバー産の甘口ジン。
トムコリンズ等カクテルベースのほか、ロックで飲むのもおすすめです。
2005年の11月入荷のロットより若干瓶形が変わりました。
(source : 楽天市場)
洋酒、リキュールやスピリッツに比べて、日本酒は好んで飲みません。というのも、今までの経験の中で(と言うと、まさに飲ん兵衛丸出し)当たり外れが何度かあって、これは!という日本酒にはなかなかお目にかかれません。数年前に飲んだ、名前も忘れません「六舟」という日本酒。これは本物でした。また会いたい。
きっと理由があるに違いない。
今週、18日(日)で、ひと一区切り終えたRadioheadのツアー。2週間ほどあけて、来月初旬から7月中旬までヨーロッパでの公演。この間フェスティバルにも参加の予定。6月6日、アイルランド・ダブリンからスタートです。
5月のUSAツアーですが、11日ヴァージニア州ブリストウ公演の日、地域一帯が激しい豪雨に見舞われ、
道路の水没による通行止めなど交通規制の影響を受けて、多くのファンが開演時刻に間に合わなかったとのこと。中には会場に到着することすら出来なかったファンもいた模様。
13日付けのRadiohead.com/DEAD AIR SPACEで、w.a.s.t.e. より、Radioheadのメンバーはこの事態を憂慮しているというコメントとともに、入場できなかったチケット購入者はNissan Pavilionのカスタマーサービスまで連絡する旨、書き込みがされていました。12日にはコリンより、このアクシデントについてのコメントがジョニーの写真とともに投稿されていました。
(source : radiohead.com / DEAD AIR SPACE)
さて、先日のDiaryで宣言しましたとおり、計8日間のUSAツアーの曲目を数えてみました。
新作「In Rainbows」の曲が勿論メイン。これまでのライヴの定番曲として有名な「Everything In Its Right Place」「Idioteque」はフルで8回。一方、同じく定番曲だった「Paranoid Android」は5回。今後も減っていくのかな? そうだとしたら残念だ。ツアー直前にアメリカで放送されたスタジオライヴ「From The Basement」で演奏していた「Optimistic」は、これは完全にフラグでしたね。フルで8回でした。
集計結果のグラフはこちら。
セットリストを集計していて意外だったのが「In Rainbows」収録曲なのにも関わらず、8公演中、半分の4回しか演奏されなかった「Jigsaw Falling Into Place」。タイトな前半部分から徐々に力強く装飾的に展開していく音が非常にかっこ良くて、アルバムの中でも今一番気に入っている曲なのですが、CDの方は楽器のパート、ボーカルもメインとバックコーラスともに幾重にもトラックが重ねられているので、5人だけで生で演奏するときは、巧くやらないと音がスカスカになりそうだなと思っていました。
・・・うーん、どうでしょうか? 勢いは十分にあるように感じられますが・・・。
映像見てると「round and round」のとこ、トムと一緒にファンも合唱。というか絶叫。いい!
この曲は歌ってみると面白い。と同時に節回しが少し難しいです。
■ Radiohead - 「Jigsaw Falling Into Place」(Live in St. Louis)
5月のセットリスト、集計作業中。
アメリカ時間の5月18日をもって、Radiohead USA Tourの第一弾が終了しました。
気になるセットリストですが、海外のファンサイトの情報に基づいて、次回のDiaryでまとめてみようと思い、集計作業中です。誰のために? って己のためです。
ざっと要約すると、新作「In Rainbows」の曲以外は、かなりばらつきがあります。
Radioheadは元々、「ライヴでは同じセットリストはない」といわれるほどのバンドだそうですが、さすがにアルバムも7枚目ともなると、ライヴの全20数曲のセットリストの中で、あの定番曲が演奏されなかった!ということが高確率で発生しそうです。4ヶ月以上も先の来日公演が今から心配。
なので、今日はちょっと余談を。
先日、某インターネットの掲示板をうろうろしていましたら、「トム・ヨークの色気が云々」とかいう発言をしている名無しさんがいました。
色気・・・。
セックスアピールってことだと、あの「髭」のこと?
己はずっと、昔の「反抗的な優等生」的なトムが好きだったので、「HTTT」リリース後のインタビューなどで時々見られた、あごを擦って「ざりざり」といわせる髭に少し抵抗感があった。
それが今や、あご髭を立派に生やした(しかも白髪混じりの)トムの写真を壁紙にしてるくらいなのだから、ヒトの順応性って凄いですね。