RADIOHEAD: 2008年11月アーカイブ
Marvelous 17 songs
28日、24時30分からWOWOWで独占放送された、「Radiohead Japan Tour 2008」。
ステージから放出される音と光の二重の圧倒感。
トムの歌声は、時に激しく、時に優しく、豊かに変化する。
毎度のことではあるが、「Radioheadはライヴバンド」という言葉を真に実感させられる。
満足の1時間30分でした。セットリストは以下のとおり。
15 step
Just
There There
All I Need
Weird Fishes / Arpeggi
The Gloaming
Optimistic
JIgsaw Falling Into Place
Idioteque
Fake Plastic Trees
Bodysnatchers
Videotape
Paranoid Android
Reckoner
Everything In Its Right Place
My Iron Lung
How To Disappear Completely
放送されなかったのは8曲。AirbagやPyramid Song、Myxomatosisは、新曲ではないから外されたのはまぁ分かるとしても、なぜにNudeが除外されてしまったの? 何かミスったとか? 5人のうち誰かがすっごい変な顔してたとか? うーん、残念。
新曲とライヴでよく演奏される過去の名曲を中心にまとめた王道的なセットリストですが、ハイライトは己のお気に入りでもある、How to Disappear Completely。美しくも儚げな旋律が終幕に実に相応しい。
赤一色、青一色の照明で染められたステージは、やっぱり画面上でハレーションが起きまくり、VHSでの録画では画質がちょいと厳しい。
さておき、今年の照明演出は、演奏者を照らすという本来の役割を超え、芸術と呼んでも差し支えないほどユニークで素晴らしかったですね。このWOWOWの放送でステージ全体をじっくりと眺めることが出来て、そのことを再認識。そんなグッジョブ照明エンジニア、ジム・ウォーレンのインタビューが掲載されているのは、雑誌「サウンド&レコーディングマガジン 12月号」。
12月27日(土)午前6時05分から、同じ番組の再放送が予定されています。
まもなく
WOWOWで放送予定の「Radiohead Japan Tour 2008」。
このまたとない機会。高画質、高音質で堪能したいので、この日のために3連休を取って、実家に帰らせていただいております。VIERA様、お世話になりますー。
ところで、今この時間、WOWOWのウェブサイトへ行ってみたら「いよいよ今夜放送」とあるのですが、これはフライングなのでは?サイドバーのオフィシャル・ウィジェットには「28日24時30分」ってあるし、手元に新聞が無いので、一体どっちなのかね。楽しみにしてる割に、きちんと確認していない人。
夜の間は、RadioheadのライヴDVDや、去年のThumbs Down WebcastのDVDを見て過ごそう。3匹の猫を侍らせて、一杯やりつつ。
今年は、またまたニール・ヤング(Neil Young)のカバーを披露してくれた、Radiohead。
過去には、Cinnamon GirlやAfter the Gold Rushなども、ライヴでカバーしています。
トムには多少キーが高そうだけれど、ニール・ヤングの雰囲気醸してて、これはすてきな演奏。
■ Radiohead- Tell Me Why- Live Hollywood Bowl Neil Young 8-25
MySpace ビデオチャンネルでRadioheadの新作PV3本を公開。
今年の春から夏にかけてAniboomで開催されていた「Radiohead アニメーションビデオ・コンペ」で、最優秀作品賞を受賞した4作品のなかから、新たに3本のビデオがバンドのMySpace ビデオチャンネルで公開されるとのこと。
■ MySpace.com - Radiohead
先駆けて「Weird Fishes/Arpeggi」のアニメーションビデオが21日から公開スタート、続けて25日から「15 step」、28日から「Videotape」が順次公開される予定。
同じく最優秀作品として選ばれた「Reckoner」はオフィシャルビデオとして既に公開されています。
(source : NME)
[関連した記事]
■ Radiohead ビデオ・コンペ、いよいよ決勝戦!
■ Radiohead ビデオ・コンペ、静かに進行中。
Radiohead - Weird Fishes - by Tobias Stretch
このビデオ・コンペ。準決勝ではユーザーがお気に入りの作品に星を付け、高評価を得た上位5作品が決勝へ進出できるという方式でした。
己が最高評価を付けたビデオのひとつ、「Weird Fishes/Arpeggi」。シュヴァンクマイエル好きの感性にびびっときました、びびっと。
絵コンテで登場してたストーリーは完成版では結局字幕無しになった模様。やっぱり人形になるとグロテスクさ3割り増しで気色悪ぃー。触手やらぐりぐりの目玉やら鶏の頭やら、シュヴァンクマイエル作品でもおなじみの素材がうようよしています。ラストでみんな並んでバイバイしてるとこがちょっと可愛い。
PV製作という閉ざされた領域に、以前なら立ち入ることが出来なかった一般リスナーやファンが、今回は逆に主体となってビデオの製作を進め、ついにオフィシャルビデオが完成。
この最優秀作品が1本ではなく4本というのも、準決勝の時点でのファンの意見を強く反映させたと解釈すれば、おお、ここでもIn Rainbowsのキーワード、「It's Up To You」が活きてくるわけですね。
バンドとリスナーの距離を感じさせない、In Rainbowsらしい企画だったと思う。いちユーザーとして外側から参加するだけだったけれど、自分が投票した2本のビデオが実際に形になったということにワクワク。
次はReckoner Remixコンテスト! (忘れてないよー)
ところで、デカ過ぎてブログパーツとしてはまるで使えないこのRadiohead In Rainbows ウィジェット。新作のアニメーションビデオのお披露目を機に、先に公開されているオフィシャルのHouse of CardsとNudeのビデオと合わせて新しくウィジェット作ってくれんかな?・・・としたら、Jigsaw~のあのビデオはどうなるのだろ? かっこいい曲なのにふざけたビデオってのはすごーく好き。
詩と韻が紡ぐ世界を味わうこと
今日、新刊補充分で入荷しました。委託配本1冊・・・
「チバユウスケ詩集 ビート」 / チバユウスケ
出版社:フォイル
チバさんて今年40歳なんですね。トム・ヨークと一緒だ。
ぱらぱらと斜め読みしてみましたが、詩集なので中身はごくシンプルなレイアウト。直筆のノート(イラスト付き)の写真あり。
ミッシェルは当時は好きでけっこう聴いていました。何が良いって、余計なものがない歌詞、それにその歌詞を歌い上げるのに相応しすぎるあの歌声ね。唯一無二。今の今まで、歌詞集が出ていなかったのが不思議です。
公式の歌詞集が出ていないといえば、Radioheadもそうだ。そういえば確か、以前出す話があったけれども結局うやむやに・・・ってのは己の記憶違い?
普段はほとんど立ち入らないmixiのRadioheadコミュニティで、Idiotequeの歌詞を調べてるトピックが盛り上がっている模様。Kid A、Amnesiacの歌詞は公式に発表されていないから(多分)、海外サイトで参考にするのが普通なのだけど、これもドンピシャというわけにはいかない。元々トムの発音は明瞭ではないし、歌詞も演奏時期でたまに変わることがあった。(I mIght be wrongとか)
で話題のIdiotequeですが、これはKid Aの中でも一番の問題児。意味が掴めそうで掴めない。それで皆、詮索の鬼になっちゃう訳ですね。ブックレットにわざと歌詞を載せず、しかも「歌詞は拾った言葉を書いた紙を適当に帽子のなかに入れて、ランダムに選んだもの」などとまでトムが言ってるのだから、分析とか深読みとかしないで、詩と韻が紡ぐイメージを感じ取ってほしいってことじゃないのかな、と己は思います。
とかいいつつ、もうとっくにIdiotequeの翻訳は済ませちゃってるわけで。すんません。
このビデオは、Idiotequeのオフィシャルビデオ3本のうち、故意に画像を荒くしたビデオで、MTVなどではpixel versionと紹介されています。英文歌詞は、最後のHere I'm aliveという部分がファンサイトによってはHere I'm allowedと表記されている。己にはaliveと聴こえるのでAt Easeの方を採用。
さて、どんなふうに解釈し意訳しますか?
■ YouTube - Radiohead 'Idioteque' | VAPOURBROTHERS
Who's in a bunker? Who's in a bunker?
Women and children first
And the children first
And the children
I laugh until my head comes off
Swallow till I burst
Until I burst
Until I
Who's in a bunker? Who's in a bunker?
I have seen too much
You havent seen enough
You havent seen it
I'll laugh until my head comes off
Women and children first
And children first
And children
Here I'm allowed
Everything all of the time
Here I'm allowed
Everything all of the time
Ice age coming
Ice age coming
Let me hear both sides
Let me hear both sides
Let me hear both
Ice age coming
Ice age coming
Throw 'em in the fire
Throw 'em in the fire
Throw 'em on the
We're not scaremmongering
This is really happening
Happening
We're not scaremongering
This is really happening
Happening
Mobiles skwrking
Mobiles chirping
Take the money and run
Take the money and run
Take the money
Here I'm alive
Everything all of the time (x4)
The first of the children
In Rainbows Re:review
来日公演が終わってもう1ヶ月以上立っているわけですが、あれは遠い過去のようでいて、ほんの数日前の出来事でもあったような・・・回想録と名づけて記事を書きましたが、その評について「あっさりしてるね」と知人に言われたのだけど、いやいやライヴ評はやはり難しいものぞ。NudeやVideotapeの感動、Pyramid SongやHow To Disappear Completelyの美しさ、The BendsやBlow Outのパワーを一体どう言葉に表せって??
昨年、In Rainbowsが出て2週間後に区切りとしてレビューを一度書いたのですが、今読み返してみたら、あの時In Rainbowsに己が感じたのは「美しさ」と「懐かしさ」ということだった。美しさはともかく、どうして「懐かしさ」だなんて書いたのだろう。
OK Computer、KId A、Amnesiac、Hail To The Thief。これら過去のアルバムから発せられる印象というのは大抵深刻で、ヘヴィネスで、極端なものだ。その突出した部分こそがRadioheadをRadioheadたらしめる特徴であり、己にとっては飽きの来ない魅力。しかし時に、例えば美術館で厳重にガードされた作品を鑑賞しているような気分になるときがある。(もちろん、そうでないときもある)
対してIn Rainbowsには、自然体で、時に困難や痛みを共有できる家族や昔からの親しい友人を思わせる、親密で穏やかな空気が流れている。そういう意味で、In Rainbowsは血が通った「人間的」なアルバムなのだと思う。当時感じた「懐かしさ」の真実は、郷愁というよりかは心地よさに通じた表現だったのだろう。
それでもやはり曲の合間からは、指のあいだからすっと落ちていくような儚さ、手にしたものもいつかは失われてしまうかもしれないという漠然とした不安のイメージがふつふつと湧いてくる。そう聴かせるのは、楽曲の構造云々より、トム・ヨークの歌声の素質なのかもしれない。
さて、アルバムの内容もさることながら、In Rainbowsは出自もその後の進路も一風変わっていた。
世界的レコードレーベルを離れてから、ウェブを機軸に様々な分野へ派生して、自由にアイデアを展開していったRadiohead。「あなた次第だ」と言葉が添えられた自由価格設定と、リスナーにも音楽メディアにも同じタイミングで発表されるという、今までに経験したことのないリリース方法。大晦日の新曲フル演奏のウェブキャストに、専用のSNSの立ち上げ。Google Codeと連動し、最新技術を用いて製作・公開された「House of Cards」のミュージックビデオ。オリジナルの楽曲を再構築して新たな価値を見出せるような、ユーザー主体のコンテストも行われた。リミックス・コンテストでは、iTunes Music Storeでオリジナルの楽曲をばらして各パートごとに個別販売するという、大企業に属するアーティストであったならば考えられない企画が公に実現した。
In Rainbowsとともにバンドからもたらされたキーワード、「あなた次第」。
この言葉は、新作の価格設定を任せるということ以上に、リスナーに音楽の送り手と受け手の関係を再認識させたかったバンドからのメッセージでもあったのだと解釈している。
蛇足ではあるが、そんな刺激的な試みの陰で過去のレーベルから発売されていた、バンドの協力を得ないままのあのベスト盤。来日もあったことだし、まぁそれなりに売れているのでしょうか。先日、あのベスト盤の曲順で曲を聴いてみたのですが・・・うーん。
ということで今日は、メイリオ導入によって加筆訂正の必要があった過去の記事をめくっていて思いついたよしなしごとを綴ってみました。今年はもうウェブキャストないのかなー?
不惑の赤パン
(Originally uploaded by alterna2)
腹、見えとるぜー。
40歳になって赤パン、しかも腰履き。なんてすてきなミドル・エイジ!
大阪2日目に一緒に行った人はRadioheadのライヴに行ったのが今回初めてで、我々2人は最前列のブロックにいたのですが、帰りの新幹線では、好きなあの曲をやってくれた、最高だったぜ!という感想とともに「トムのケツが意外に小さかったこと」に言及。
もう、どこ見てんだよぅ。
ところで、WOWOWのスペシャルコンテンツはすばらしいもんだ。
MOST SELECTEDのチャートを見たら、トムの真正面ドアップのアングル(オレンジ色)が一番使われているじゃあないですか。愛されてるなー、色男。
どこそこのブログや掲示板を見ている限り、トム・ヨークのアーティスト/シンガーとしての側面と同じくらい、本人そのものに憧れを抱く男性ファンはきっと多くて、トムが着用していたジャケットや小物を逐一調べ上げて報告している人もいるらしい。某SNSでトムがつけている香水を教えてください!と書き込みがされていたのにはびっくりしたけれど。
そのことで思い出すのは、大阪公演で最寄りの朝潮橋駅で待ち合わせているときに、改札口の近くにいた30代であろう男性の風貌がトムに激似!髪型、服装は言わずもがな、TVなどで見られるようなトムの猫背気味な姿勢やぼんやりした佇まいまで完コピです。思わずガン見してしまいました。
その前の2004年の幕張公演のときは、これまたルックス完コピの日本人男性の後姿をトム本人と勘違いした女性ファン数名が追っかけるという一部始終を歩道橋の上から見ていた己。
愛されてるよ、色男。
でも、いくら好きだからって、おでこにハイライトを入れる必要は無いと思う。
トムのこんなかわいい系のイラストは珍しいですね。
「色男は描きにくいんだけど、この人は特徴のあるハンサムなので意外と描きやすかったかな。」
・・・愛されてる。
(大塚さんのHPでは絵日記でもRadioheadのライヴに行ったことがイラスト付きで書かれています)
■ イラストレーター大塚たかみつのホームページ - 似顔絵
RadioheadのライヴをWOWOWの12のカメラで演出してみよう!
10月27日付けのDiaryでお知らせしました、今月28日に予定されているRadiohead来日公演独占放送。言うところの「秋のRadiohead祭り」。
■ WOWOW - Radiohead Japan Tour 2008
その記事を書いた時点では、サイト上で放送日までのカウントダウンを開始していましたが、日付が40何日などと表示されていてずっと変でした、よね?
今日、職場でふとカレンダーを見たら、あと1週間が3段もあるじゃないか。これこそ真綿で頸を絞めるってやつ・・・。
どMなRファンがいるのなら、そのままじわじわ責められ続けて待ってるがいいでしょう。
一方、そんな仕打ちに耐えられない真っ当なRファンに朗報。
カウントダウンのあっていたページで、「放送日に向けて気分を高めてくれよ!」とWOWOW様の粋な計らいで、スペシャルコンテンツ公開中!
題して、「RADIOHEAD | 12 CAMS, CREATE YOUR RAINBOW」。
10月5日にさいたまスーパーアリーナで収録されたライヴの独占放送に先駆けて、そのなかの「15 step」の映像が公開されています。これがかなり面白い。
まず、映像は12台のカメラによるマルチアングル。これぞ!と思ったポイントで自由にカメラを切り替えてみましょう。
カメラには色づけされたフレームが設定されています。その切り替えたポイントが記録されて曲が終わるときにはカラフルなラインに変身。プレビューで自分の編集した映像を確認したら、コメントを付けて登録しましょう。
画面右上の2つのボタン、[RAINBOWS]では登録された各ユーザーのレインボウ(ライン)とコメントの一覧を、[MOST SELECTED]ではチャートを見ることができます。
左下の赤いボタンで[SWITCHING MODE]と[VIEW MODE]を切り替えることもできます。
それにしてもカメラが12台とは!!
祭りですねー。
・・・実は祭りはもう一つ。
11月27日の夜、24時からは猫祭り! こっちも見逃せない!
■ BS熱中夜話 - 猫ナイト
hold a celebration.
11月5日はジョニーくんのお誕生日でした。37歳。ですが、この人が5人の中で一番年齢を感じさせないような気がするな。
Radiohead.com/DEAD AIR SPACEでその日、「did i fall or was i pushed?」と題されたトムの投稿。
11月5日のお祝い事。
ジョニーの誕生日。
イギリスではガイ・フォークス・ナイト。
アメリカでは政治の新しい時代の幕明け。
僭越ながら、ずっと前のウェブキャストでやった「harrowdown hill」のリミックスを
アップさせてもらうよ。
微かに頭をよぎるブッシュの暗黒時代・・・x
リミックス音源はw.a.s.t.e.centralのトムのページにもアップされています。
(閲覧にはアカウントが必要)
■ w.a.s.t.e.central - thom yorke's Page
NMEのウェブサイトには、「オバマ新大統領への祝賀の曲」と題されてこのことが記事になっています。
このリミックスの元は、文中にあるように昨年のウェブキャストのテスト版でトムが披露していたもの。
■You Tube - "Radiohead - Entanglement (test webcast) - part 1"
w.a.s.t.e.centralのトムのページでは、来日時の写真が数枚アップされていました。
居酒屋トム・・・しかも生ビール大ジョッキ・・・。関係者で店を貸し切っての宴会でしょうか?
ビール、減ってないように見えるけど、それは2杯めってことですね。