カテゴリ" SXSW2009 特集"のブログ記事
Modern Skirts「All Of Us In Our Night」(SXSW 2009)
まず最初に。インディーズで活動している Or, The Whale と Fol Chen というバンドを今月紹介しました。彼らの音楽を知ったのはレーベルのリリースニュースなどによるもので、情報源は共通したものではなかったのですが、偶然にもこの2者、SXSW 2009に出演するんですね。まぁ出演バンドが半端なしに多いので、U.S.ロックのマイナー寄りを漁っていたら7割くらいは自然ヒットするのかもしれんけど。今日紹介する彼らもSXSW 2009に出演予定。サブカテゴリ「SXSW2009 特集」を作ってみました。昨年のFleet Foxesに続く先物買い、2匹目のドジョウってわけです。
4人組のバンド、Modern Skirts(モダン・スカーツ)は2004年に結成され、ジョージア州アテネを拠点に活動中。先月に2枚目のオリジナルアルバム「All Of Us In Our Night」をリリースしたばかり。MySpace.comの影響を受けた音楽という項目にThe KinksやThe Beatlesの名前が挙がっているけれど、己が真っ先に思い浮かんだ音楽はXTCの「Skylarking」。エグ味なんてものとは別次元の、普遍的な美メロが耳に素直に入ってくる癒し系。柔らかいポップ・ソングに神経がほっと休まりますね。
バンドは昨年の夏に2週間のヨーロッパ・ツアーを行い、その間にR.E.M.のオープニング・アクトをつとめました。7月1日にはアムステルダムでRadioheadのステージを鑑賞。「2時間のステージ、夕刻の空に突き抜けるトム・ヨークの歌声に鳥肌が立った。素晴らしい」とMySpace.comのブログに記しています。そのバックステージでR.E.Mのマイク・ミルズと一緒にトム・ヨークに会ったときの写真を、こちらのサイトで紹介しています。
[MP3を再生する]
Modern Skirts「Soft Pedals」
Modern Skirts「Pasadena」
[関連したサイト ]
■ Modern Skirts(公式ウェブサイト)
■ Modern Skirts - MySpace
「All of Us in Our Night」/ Modern Skirts
release : Jan, 2009
label : Modern Skirts Recordings
[動画]
Modern Skirts - Soft Pedals SOM Video from Modern Skirts on Vimeo
Or, The Whale「Light Poles and Pines」(SXSW 2009)
サンフランシスコ発、正統派カントリー・ロック・バンド、Or, The Whale(オア・ザ・ホエール)を紹介。
先月にSeany Recordsからデビューアルバム「Light Poles and Pines」をリリースしています。
メンバー7人を有する大所帯バンドで、4人のヴォーカリストの歌声が生み出すハーモニーが彼らの楽曲のキーですね。ペダルスチールやハーモニカ、アコーディオン、洗濯板(!)などが楽器として用いられていて、本格的なカントリー・ミュージックを下地にした、大らかで素朴な音楽が魅力。バンドというより、音楽隊という雰囲気の7人。
昨年、Seany Recordsとレコード契約を正式に完了。それ以前からアメリカ各地でライヴを精力的に行っていたバンドは既に音楽レビュー各紙で話題になっており、昨年11月にはHollywood Music Awardsにおいて、最優秀アメリカン / ルーツ・ミュージック賞の栄誉に輝いた。今年は、同レーベルのメイン・アーティストとして、3月に開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)2009に出演することが決定しています。
[MP3を再生]
Or, The Whale「Call and Response」
Or, The Whale「Isn't She Awful」
Or, The Whale「Rope Don't Break」
「Light Poles and Pines」/ Or, The Whale
release : 20 Jan, 2009
label : Seany Records
Fol Chen「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」(SXSW 2009)
アメリカのインディーズレーベル、Asthmatic Kitty Recordsから新作アルバムのお知らせ。カリフォルニア発の5人組バンド、Fol Chen(フォル・チェン)のデビューアルバム「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」が今月17日にリリースされます。
メロウな雰囲気たっぷりのメロディラインに軽妙なビート。かと思いきや、アレンジの端々に知らず知らず気分が乗ってしまうような玄人ぽい工夫のあるのが聴かれて、意外に面白い音を出してますね。MySpace.comのアーティストページで紹介している3曲はそれぞれ印象が違っていて、これも好印象。Hot ChipやGwen Stefani、Pulpなどが引き合いに出されているけど、確かにそれらが連想される音楽性。バンドは今週末の7日に、ロサンゼルスのPehrspaceで新作のリリース・イベントを開催するそうです。3月に開催されるSXSWへの出演も決定しており、今後に注目。
[MP3を再生する]
Fol Chen「Cable TV」
Fol Chen「No Wedding Cake」
Fol Chen「The Believers」
「Part 1: John Shade, Your Fortune's Made」/ Fol Chen
release : 17th Feb, 2009
label : Asthmatic Kitty Records
[動画]
Fol Chen - No Wedding Cake from Asthmatic Kitty on Vimeo.
「SXSW 2009」出演アーティスト速報。
世界中から有名無名のミュージシャンが多く集うアメリカの音楽見本市「SXSW」(サウス・バイ・サウスウェスト)は、今年は3月18日から22日の日程でいつもどおりテキサス州オースティンで開催決定。オフィシャルサイトでは出演ミュージシャンがどどっとリストアップされています。大量の出演者はこれもいつもどおり。
■ Welcome to South by Southwest(公式ウェブサイト)
昨年はこの中から、我らがFleet Foxesが一気に名を馳せました。
リストを流し読みしてたら、あ、Explosions In The Skyだ! 最近、音沙汰ないからどんなパフォーマンスをしてくれるか、日本から楽しみにしてるよ!
SXSWについては日本語のオフィシャルサイトがあるので、そちらが便利です。
■ SXSW ASIA Representative
SXSW 2008 in TX
Pitchforkでは先週、怒濤の如くSXSW関連のニュースが配信されました。
3月12日から16日の間、テキサス州オースティンで開催された「South By Southwest Festival」。公式ウェブサイトでは、曜日別に出演ミュージシャンが紹介されています。一部はMP3ファイル付き。・・・言わずもがな、ハンパない量です。
ページ左端の「SXSW Player」を再生して、ざっと雰囲気だけでも味わうのが良いでしょう。
BBC Radio 1では、このSXSWの特集ということで、Steve Lamacqの番組「In New Music We Trust」が 月曜日に放送されました。ただいま再放送中。
■ BBC Radio 1 - 「In New Music We Trust」
(Tracklist / Monday 17 March)
Magic Wands - Black Magic
Delta Spirit - Trashcan
I Was A Cub Scout - Pink Squares (Live at BBC Introducing at SXSW)
Pigeon Detectives - I Found Out
Pink Nasty - Untitled
Dodos - Winter
The Pan I Am - This Is Vanilla Death Baby (Live at BBC Introducing at SXSW)
Spotlight On: FXFU
MGMT - Electric Feel (Live at BBC Introducing at SXSW)
MGMT - Time To Pretend (Live at BBC Introducing at SXSW)
White Denim - Shake Shake Shake Cribs - Hey Scenesters (Live At Stubbs in SXSW)
Anananaguchi - Untitled
SXSWの公式サイトでは音源が紹介されていなかったMGMTが2曲も放送されてる!BBC Radioで何度か音楽を耳にしていて、気になっていたミュージシャンなのでした。
"Oracular Spectacular" / MGMT
label / Columbia
ニューヨーク/ブルックリン出身のサイケデリック・バンド、MGMT。
「Electric Feel」はゆるゆるのファンク・サイケ・チューンで、ベースラインがかっこいい。上に紹介したアルバムはデイヴ・フリッドマンが参加してたのですね。確かにこのミュージックビデオなんかは、彼の手掛けた音楽たちに共通するものがあるな。
【関連したサイト】
■ MGMT (公式ウェブサイト)
【動画】
■ MGMT - 「Electric Feel (Interactive Video)」