SXSW2009 特集: 2009年3月アーカイブ
The Egg「Forwards」(SXSW 2009)
今日のSXSW 2009特集は、大西洋をわたってイギリスの音楽を紹介。
The Egg(ジ・エッグ)はNed Scott、Maff Scott、Ben Cullum、Matt Whiteの4人組バンド。90年代にイギリス・オックスフォードでバンドを結成し、2004年までに3枚のオリジナル・アルバムをリリースしています。現在、バンドは新しいアルバムの製作に取り組んでいるそうです。SXSW 2009では18日のステージに出演予定。
これまでこのDiaryで紹介してきたSXSW 2009出演者はすべてアメリカのミュージシャンで、今回始めてイギリスのバンドを紹介しました。ビートも強く、シンセサイザーやギター・サウンドの音響効果が巧みに重ねられて装飾的ではあるのだけど、決して気分が高揚するような音ではなく、摂氏7度くらいの少し冷えた空気が音楽全体を引き締めている感じ。この辺はいかにもUKの音。
[MP3を再生する]
The Egg「Nothing」
The Egg「Funky Dube (live at Glastonbury)」
[関連したサイト]
■ The Egg(公式ウェブサイト)
■ The Egg - MySpace
■ Squarepeg - High Quality Music Downloads from Bleep.com / MP3ミュージック・ストア
「Forwards」/ The Egg
release : Aug, 2004
label : Squarepeg
Michna「Magic Monday」(SXSW 2009)
SXSW2009特集の記事も10本を突破して、まったくこんな夜中に何しているんだろう。でも、もうすぐあの美声シンガーを登場させる予定ですので、ここでいったん耳を休ませリセットする意味を込めて、チルアウトな音楽を紹介。
MIchnaことAdrian MichnaはNY、そしてマイアミで育ち、90年代にはSecret Frequency Crewというグループで音楽活動をスタート。現在ブルックリンを拠点に、Ghostly Internationalに所属してレコード製作に取り組むと同時にDJ Egg Foo Youngという名前でクラブに出没しているとか。トロンボーン吹きのビート・メイカーなんて初めて見ました。SXSW 2009では18日のステージに出演予定。
[MP3を再生する]
Michna「Do What You Want To Do」
Michna「Swiss Glide」
[関連したサイト]
■ Michna - MySpace
■ Michna - Ghostly International
「Magic Monday」/ Michna
release : Sep, 2009
label : Ghostly International
Grizzly Bear「Veckatimest」(SXSW 2009)
今日のSXSW2009特集は、先日のSchool of Seven Bellsと同じNY・ブルックリン組であるバンド、Grizzly Bear(グリズリー・ベア)を紹介します。
彼らの名前はRadioheadファンならば、昨年のワールド・ツアーの様子を伝えるニュースの中で目にしたことがあるかもしれません。8月のアメリカ・ツアーのなかでRadioheadのステージの前座をつとめたのが彼ら。5月26日に3枚目のオリジナルアルバム「Veckatimest」をWarp Recordsからリリースします。メンバーはDaniel Rossen、Christopher Bear、Edward Droste、Chris Taylorの4人。
2004年にデビューしたばかりですが、これまでこのDiaryで紹介したSXSW 2009出演バンドと比較して、MySpace.comの音楽再生回数が桁一つ違っています。PitchforkやYou Ain't No Picassoで度々登場していて、音楽ファンの関心の高さが伺えます。今年のSXSW 2009では、19日と20日に出演予定。
Rのサポートアクトでは一体どんなステージだったのでしょうか? 音楽性は一言では言い表せない複雑さを持っています。ファルセットも入る多重ボーカルのハーモニーは神秘的な響きで、アコースティック・サウンドと空間的な音響効果のミックスが絶妙。久々にこんなに密な音楽を聴きました。これは隙無し。フリーフォークというには優美さがずっと勝っていて、RのサポートつながりでSparklehorseの音楽なんか似ているかもしれない。独特ではありますが世界観ははっきりと印象強く、美しいノスタルジックな味わいもある音楽で不思議と安らぎを感じます。癖になりそう。
今回のMP3音源は公式サイトの"Audio"で公開されているうちの2つをピックアップ。同じページで2ndアルバム「Yellow House」の全10曲を聴くことが出来ますので、そちらがおすすめです。
[MP3を再生する]
Grizzly Bear「On a Neck, on a Spit」 from Yellow House
Grizzly Bear「He Hit Me」from FRIEND
[関連したサイト]
■ Grizzly Bear(公式ウェブサイト)
■ Grizzly Bear - MySpace
■ Grizzly Bear @ Lollapalooza 8.01.08 - You Ain't No Picasso(ライヴ音源)
■ [BOOTLEG] Grizzly Bear + Brooklyn Philharmonic 2.28.08 - You Ain't No Picasso(ライヴ音源 / rarファイル)
「Veckatimest」/ Grizzly Bear
release : May, 2009
label : Warp
[動画]
お馴染みLA BLOGOTHEQUEのTake Away Showから。
■ Dailymotion - 1 AN - GRIZZLY BEAR - PLANS
School Of Seven Bells「Alpinisms」(SXSW 2009)
今日のSXSW2009特集は音色を変えて、幻想的な美しい音楽を紹介。ニューヨーク・ブルックリンで活動する男女3人組、School Of Seven Bells(スクール・オブ・セヴン・ベルズ)。
昨年10月にGhostly Internationalからデビューアルバムとなる「Alpinisms」をリリースしています。節回しのせいなのかエキゾチックな響きもあるツインボーカルは、AlejandraとClaudiaの双子姉妹。元Secret Machinesのギタリスト、Benjamin Curtisが作り出す硬質なビートと、サステインやディストーションを多用した幻覚的なサウンドが、彼女たちの透明感のある歌声とぴったりマッチしていて素晴らしい音楽に仕上がっています。マイブラのLovelessなどが連想されます。
2007年にはPrefuse 73のアルバム「Preparations」に参加(4曲目「Class of 73 Bells」)していますが、そこでもオリジナリティは際立っていて一番印象的な曲でしたね。 先月に2曲入りのシングル盤「Iamundernodisguise」を7インチLPとデジタル・ダウンロードでリリース。SXSW 2009では18日と20日のステージに出演予定。MySpaceでは計5曲が公開されていて、レーベルのウェブサイトでは全3作品の全曲を試聴(一部ダウンロード可)することができます。「Half Asleep」という曲はMySpaceの音源とSXSWの音源が別バージョンのようです。
[MP3を再生する]
School of Seven Bells「Half Asleep」
School of Seven Bells「Connjur」
School of Seven Bells「Chain」
[関連したサイト]
■ School Of Seven Bells - MySpace.com
■ School of Seven Bells - Ghostly International
■ New Music: School of Seven Bells: "Silent Grips" [Stream] | Pitchfork
「Alpinisms」/ School Of Seven Bells
release : Oct, 2008
label : Ghostly International
追記:少しブログの構成を変更しました。日付を記事タイトルの上に表示、記事本文の末尾に記事カテゴリを表示させるようにしました。それと管理人のプロフィールも変更。先月に担当を変わり、建設業界の悪いニュースに敏感になることはなくなったけれど、専門的な分野のため、勉強のやり直しです。正直こんなブログとか毎日更新している場合じゃないんですけど、完全に息抜きのための趣味になってしまって今更止められない・・・。