SXSW2009 特集: 2009年2月アーカイブ
The Rural Alberta Advantage「Hometowns」(SXSW 2009)
Radioheadのニュースがまったく無いのではないけれど、3月半ばまでは多分SXSW関連の記事ばかりです。
北米のインディーズのネタを探して、これは!と思ったものをSXSWのウェブサイトで(コマンド+F)しまくる日々・・・。ええじゃないか、ええじゃないか。
カナダ・トロントを拠点に活動するThe Rural Alberta Advantage(ザ・ルーラル・アルバータ・アドヴァンテージ)を紹介。
The Rural Alberta Advantageは、Paul Banwatt、Amy Cole、Nils Edenloffの3人編成のロック・バンド。多少枯れて良い感じに渋めの歌声がNeutral Milk Hotelの人に激そっくり。トロントというと己はすぐにBroken Social Sceneを連想しますが、同郷のスーパーバンドから影響を受けたりするんでしょうか。合わせて聴くと、BSSを素朴にした(悪い意味じゃないよ)ようなサウンドにだんだん聞こえてきました。バンド名もアルバムタイトルも素朴っちゃ素朴。そのアルバム「Hometowns」に収録されたうちの5曲をMySpace.comで聴くことが出来ます。
今年1月に、フルアルバム「Hometowns」をレーベル契約は無しにバンド名義でリリース。ライヴスケジュールは、トロントで3月11日から14日の日程で開催される音楽イベント、Canadian Music Weekに出演した後、アメリカのSXSW 2009へ出演する予定です。
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The Rural Alberta Advantage「Don't Haunt this place」
The Rural Alberta Advantage「Frank, AB」
[関連したサイト]
■ the raa ::: explore the rural alberta advantage
■ The Rural Alberta Advantage - MySpace
「Hometowns」/ The Rural Alberta Advantage
release : Jan, 2009
label : The Rural Alberta Advantage(non label)
Ear Pwr「Super Animal Brothers III」(SXSW 2009)
まだまだ続きます、[naku-yoru]プレゼンツ・SXSW 2009特集。
このデュオについてはほとんど情報がありませんでしたが、「2009年度のパワーチューン」と宣言していたFol Chenと良い勝負。一押しです!
Ear Pwr(イヤー・パワー?)はアメリカはノースカロライナ州、アッシュビル出身のエレクトロ・ポップ・デュオ。シンガーであるサラのキュートな歌声と4つ打ちビートが特徴的なクラブ・チューンがかっこいい。
ワシントンに籍を置くインディーズレーベル、Carpark Recordsと契約を交わしたばかりのようで、レーベルの公式ウェブサイトにもまったく情報がありません。5月19日にこのレーベルからデビューLP「Super Animal Brothers III」をリリース予定で、先駆けて3月のSXSW 2009に出演。MySpace.comでは新曲を含む4曲を聴くことが出来ます。やー、これは良い良い。
(source : MVRemix Urban、Pitchfork)
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Ear Pwr「Future Eyes」
Ear Pwr「I Like Waterslide」
[関連したサイト]
■ EAR PWR loves you.(公式ブログ)
■ Carpark Records
■ Ear Pwr - MySpace
Vetiver「Tight Knit」(SXSW 2009)
(2月25日に投稿した記事『Vetiver「Tight Knit」』は、VetiverがSXSW ’09に出演することが判明したので、記事の内容を以下のとおり訂正して再投稿しています。深謝)
サンフランシスコのフォーク・バンド、Vetiver(ヴェティヴァー)の4枚目となるオリジナル・アルバム「Tight Knit」が先週、Sub Pop Recordsからリリースされています。
Vetiverのシンガー、Andy CabicはDevendra Banhartと長らく音楽活動をともにしていて、2005年にリリースされた彼のアルバム「Cripple Crow」にも参加していました。歌声から受ける印象などは確かに通じるものがあります。Vetiverは現在イギリス・ツアー中で、先日24日には同じレーベルに所属するFleet Foxesの、ロンドンのRoundHouseで行われたライヴのサポート・アクトをつとめています。
Sub Popのウェブサイトでは「Tight Knit」のなかから、新曲「Everyday」のMP3が公開中。また、Spin Magazineのウェブサイトでは、アルバム一番の曲ということで「Another Reason to Go」という曲の音源が紹介されています。これはブルース調のバックにホーンやぴろぴろ鳴っているキーボードの音が効いていて、かっこいい曲に仕上がっています。アンディ自身も「キーボードのパートがたまらん!」と語っていて、演奏を楽しんだそう。また、バンドは来月のSXSW 2009に出演予定です。
(source : SPIN.com、Time Out London)
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Vetiver「Everyday」
[関連したサイト]
■ Sub Pop Records - Vetiver
■ Vetiver - MySpace
「Tight Knit」/ Vetiver
release : 17 Feb, 2009
label : Sub Pop Records
The Thermals「Now We Can See」(SXSW 2009)
「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト) 2009 出演者特集」第4弾は、DeerhoofやThe Decemberistsらが所属するレーベル Kill Rock Starsから、4月に新アルバム「Now We Can See」がリリースされることが決定した、The Thermals(ザ・サーマルズ)。
4枚目のオリジナルアルバム「Now We Can See」は4月7日に発売予定。このアルバムの先行シングル盤として、デモ2曲を含む4曲が収録された7インチLP盤「Now We Can See」が3月に発売されます。また、この新作から彼らは日本デビュー。P-VINEから4月2日に発売予定みたいです。サマソニ?
2002年にポートランドで結成されたThe Thermalsの現在のメンバーはHutch Harris、Kathy Foster、Westin Glassの3人。3rdアルバム「The Body, The Blood, The Machine」まではSub Pop Recordsからリリースされていて、Kill Rock Starsに移籍後の初めてのアルバムとなります。
彼らの音楽を初めて聴いたのは前作の「Here's Your Future」という曲。以前の楽曲はパンク/ガレージ・サウンドが際立っていたのだけど、今回公開された新曲「Now We Can See」はイントロから「オ、イェ、オウオウ!」と観客と一緒に合唱も出来そうな、ポップな要素が聴いて取れます。MySpaceではこの新曲の他に別の2曲のデモが公開されていますが、それらもそんな印象。気分がスカーッとする明るい歌声で、聴いていて気分が良い音楽。
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The Thermals「Now We Can See」
The Thermals「Here's Your Future」
The Thermals「No Culture Icons」
[関連したサイト]
■The Thermals - MySpace
■ Kill Rock Stars
「Now We Can See」/ The Thermals
release: Apr, 2009
label : Kill Rock Stars
「Now We Can See 7"」/ The Thermals
release: Mar, 2009
label : Kill Rock Stars
Modern Skirts「All Of Us In Our Night」(SXSW 2009)
まず最初に。インディーズで活動している Or, The Whale と Fol Chen というバンドを今月紹介しました。彼らの音楽を知ったのはレーベルのリリースニュースなどによるもので、情報源は共通したものではなかったのですが、偶然にもこの2者、SXSW 2009に出演するんですね。まぁ出演バンドが半端なしに多いので、U.S.ロックのマイナー寄りを漁っていたら7割くらいは自然ヒットするのかもしれんけど。今日紹介する彼らもSXSW 2009に出演予定。サブカテゴリ「SXSW2009 特集」を作ってみました。昨年のFleet Foxesに続く先物買い、2匹目のドジョウってわけです。
4人組のバンド、Modern Skirts(モダン・スカーツ)は2004年に結成され、ジョージア州アテネを拠点に活動中。先月に2枚目のオリジナルアルバム「All Of Us In Our Night」をリリースしたばかり。MySpace.comの影響を受けた音楽という項目にThe KinksやThe Beatlesの名前が挙がっているけれど、己が真っ先に思い浮かんだ音楽はXTCの「Skylarking」。エグ味なんてものとは別次元の、普遍的な美メロが耳に素直に入ってくる癒し系。柔らかいポップ・ソングに神経がほっと休まりますね。
バンドは昨年の夏に2週間のヨーロッパ・ツアーを行い、その間にR.E.M.のオープニング・アクトをつとめました。7月1日にはアムステルダムでRadioheadのステージを鑑賞。「2時間のステージ、夕刻の空に突き抜けるトム・ヨークの歌声に鳥肌が立った。素晴らしい」とMySpace.comのブログに記しています。そのバックステージでR.E.Mのマイク・ミルズと一緒にトム・ヨークに会ったときの写真を、こちらのサイトで紹介しています。
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Modern Skirts「Soft Pedals」
Modern Skirts「Pasadena」
[関連したサイト ]
■ Modern Skirts(公式ウェブサイト)
■ Modern Skirts - MySpace
「All of Us in Our Night」/ Modern Skirts
release : Jan, 2009
label : Modern Skirts Recordings
[動画]
Modern Skirts - Soft Pedals SOM Video from Modern Skirts on Vimeo
Or, The Whale「Light Poles and Pines」(SXSW 2009)
サンフランシスコ発、正統派カントリー・ロック・バンド、Or, The Whale(オア・ザ・ホエール)を紹介。
先月にSeany Recordsからデビューアルバム「Light Poles and Pines」をリリースしています。
メンバー7人を有する大所帯バンドで、4人のヴォーカリストの歌声が生み出すハーモニーが彼らの楽曲のキーですね。ペダルスチールやハーモニカ、アコーディオン、洗濯板(!)などが楽器として用いられていて、本格的なカントリー・ミュージックを下地にした、大らかで素朴な音楽が魅力。バンドというより、音楽隊という雰囲気の7人。
昨年、Seany Recordsとレコード契約を正式に完了。それ以前からアメリカ各地でライヴを精力的に行っていたバンドは既に音楽レビュー各紙で話題になっており、昨年11月にはHollywood Music Awardsにおいて、最優秀アメリカン / ルーツ・ミュージック賞の栄誉に輝いた。今年は、同レーベルのメイン・アーティストとして、3月に開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)2009に出演することが決定しています。
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Or, The Whale「Call and Response」
Or, The Whale「Isn't She Awful」
Or, The Whale「Rope Don't Break」
「Light Poles and Pines」/ Or, The Whale
release : 20 Jan, 2009
label : Seany Records
Fol Chen「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」(SXSW 2009)
アメリカのインディーズレーベル、Asthmatic Kitty Recordsから新作アルバムのお知らせ。カリフォルニア発の5人組バンド、Fol Chen(フォル・チェン)のデビューアルバム「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」が今月17日にリリースされます。
メロウな雰囲気たっぷりのメロディラインに軽妙なビート。かと思いきや、アレンジの端々に知らず知らず気分が乗ってしまうような玄人ぽい工夫のあるのが聴かれて、意外に面白い音を出してますね。MySpace.comのアーティストページで紹介している3曲はそれぞれ印象が違っていて、これも好印象。Hot ChipやGwen Stefani、Pulpなどが引き合いに出されているけど、確かにそれらが連想される音楽性。バンドは今週末の7日に、ロサンゼルスのPehrspaceで新作のリリース・イベントを開催するそうです。3月に開催されるSXSWへの出演も決定しており、今後に注目。
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Fol Chen「Cable TV」
Fol Chen「No Wedding Cake」
Fol Chen「The Believers」
「Part 1: John Shade, Your Fortune's Made」/ Fol Chen
release : 17th Feb, 2009
label : Asthmatic Kitty Records
[動画]
Fol Chen - No Wedding Cake from Asthmatic Kitty on Vimeo.