[naku-yoru] :: DIARY: Various Music/Bandsアーカイブ

カテゴリ" Various Music/Bands"のブログ記事

シネテリエ天神でたった2週間だけの上映。先日見てきました、「Screaming Masterpiece」。
■ 映画「Screaming Masterpiece」公式サイト
screamingmasterpiece.jpg

というわけで、今更Sigur Rosが大回転中。彼らのニューヨークでのライヴが、映画の冒頭と終盤に1曲ずつ挿入されているのだけど、あれ良いねぇ。ライヴは、TVでしか見たことなかったけど。映画はドキュメンタリーという点でも、音楽映画という点でも、とてもすばらしい内容でした。あの映画館は相変わらずガラガラだったけど、あれは初日だったらコミコミだったの? 日本盤のDVDが出たら買いましょう。

その映画に挿入されていた曲、「Untitled 08」はSigur Rosの「( )」に収録されていて、特にこのアルバムに顕著なのだけれど、一般的に言う歌詞というものはなくて、ヨンシーはただ「ゆさー」とかなんとか、意味の取れない造語を歌っている。それが、スロウコアと評されるSigue Rosの音楽の良さを高めていることに異論は少ないと思います。

美しい音、良い響きを聴くにつけ、やはり己の中では「音楽の本質は音に宿る」という真理がより存在を増してくるのであります。というのも、少し前に、Shady Bardの1stアルバム「From The Ground Up」を購入し、ブックレットを読んでいたときに感じた違和感。中の文章にはこうありました。「様々な環境問題をテーマ掲げた1stアルバム「From The Ground Up」と共に(中略)、バンド活動全体を通じて環境問題に取り組んでいる真摯な姿勢は、本作で見事なまでにサウンドとリンク。ここには、何物にも代え難い、眩いばかりの情熱が鳴り響いている。」(source:Amazon.co.jp)

環境問題への取り組みと楽曲がリンク・・・してるのか? できるもんなのか?
この解説では、同じく環境問題とテーマにしているということで、己がRadiohead、Tortoiseの次に身銭を切ってかまけている、British Sea Powerが引き合いに出されていて、そこにも若干「??」。

作詞者が歌詞に日頃感じていることを書き表すことは否定しません。なにより、その歌詞こそが音楽の「個性」を決めるのですから(対して、音は「印象」といったところでしょうか)、怒りでも悲しみでも愛でも絶望でも何でも好きなように盛込めば良いのです。
音楽というのはメロディに乗せて、相手に気持ちを伝えるもの、そして古くは口伝。音があって、そしてその後に歌詞がついてくる。
結論。表現者が音楽という手段を選択した以上、その歌詞はあからさまな訴えであるべきでないし、そうならないように注意することこそ肝心なのかなと己は思う訳で。

「訴え」に陥りそうなところを、如何に工夫し、時にはユーモアを吹かせつつ、時には皮肉のスパイスを加えつつ、婉曲的にかつピンぼけしないように、音にふさわしい響きを持った「歌い言葉」にする技術。それこそソングライティングの才能というのでしょう。
凝った歌詞を「サッドスチューデントの御用達」と嫌う人々もいるのだそうですけど、だって、アーティストなのでしょう?ねぇ。

「環境問題」と「音楽」だなんていうと、それこそ真っ先にトムくんの「The Eraser」がでてくるのだけど、その時期のインタビューでよく言ってた「楽曲の音と歌詞の力関係」についての彼の意見には、多いに賛同できるところだ。


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ロサンゼルスに居を構えるインディーズレーベル「DangerBird Records」です。

■ Dangerbird Records
アーティストは10組。リンク先にジャンプして、MySpace.comで数曲試聴ができます。
■ Pater Walker
■ Eulogies
■ La Rocca
■ Silversun Pickups
■ The One AM Radio
■ Darker My Love
■ Dappled Cities
■ Sea Wolf
■ All Smiles
■ Joy Zipper

「動物CDジャケット愛好会・九州支部」所属の己としては、Eulogiesのアルバムジャケットの虎なんて外せないところ。(ネコ科ですし)
MySpace.comのAll Smilesのページにある、虫の息のタツノオトシゴ。この生き物を選ぶ感性を持ってる人間は、信用に値する。

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September 12, 2007

A Independent music supporter

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去年の11月くらいに聴いてたTunng「Comments Of The Inner Chorus」。先日、久々に聴いたらやっぱり好きな音だった。Kings of convenienceミーツLemon Jellyって感じで。
先月U.K盤がFull Time Hpbbyからリリース。今月末に出る米国盤は、本作からThrill Jockey Recordsからのリリースです。
また、Pitchforkで新曲「Bullets」をストリーミング配信中。・・・雰囲気が変わったなぁ。

goodarrows.jpg "Good Arrows" / Tunng
release : 2007
label : Full Time Hobby(U.K),Thrill Jockey Records(U.S)

■ Tunng公式サイト
■ Thrill Jockey Recordsアーティストページ -Tunng-

そして、The Sea and Cakeのニューアルバム「Everybody」から、「Crossing Line」がミュージックビデオでアップされています。上空の鳥は合成であることに、終わりがけで気づき…。
■ Thrill Jockey Records/Vaults >>「Crossing Line」The Sea and Cake

この曲はCD聴いていたときに「ライヴで演ったら絶対かっこいいぜ!」と思ったけど、そのとおりでした。サムとジョンの頭髪具合が予想以上だったけどね。特にサムなんか、若い頃の写真のまま(学級委員長風ハンサムさん)で脳内にセーブしてるからなぁ…。

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September 6, 2007

福岡にも来てほしいんだMono

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明日、東京・リキッドルームにてMonoのライブ。誰か、己の代わりに行ってきて下さい。

gone.jpg " Gone " / Mono
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
デビュー時から現在までのシングル盤収録曲や廃盤収録曲などがおさめられたレアトラック集。
ジャケットデザインがとてもかっこいいですね。

■ Mono「Halcyon (Beautiful Days)」

うーん、轟音が誘う夢幻の彼方。不鮮明でスロウな映像がかえって効果的。ニューヨークのレーベル、Temporary Resicence Ltd.に本籍をおく、音響ロックバンドのMono。(インストゥルメンタル…て打つのがきついわ。今後は音響で勘弁して下さい…)この記事を書くために久々にレーベルのサイトを訪れてみました。

■ Temporary Residence Limited
アーティスト紹介のページには、試聴用としてMP3ファイルがリンクさせてあって、ありがたいことにフルサイズです。楽曲権利の元締め、という理由ももちろんあるけれど、Amazonの汚いRealPlayer音源を聴くよりは、こっちの方がお買い物かごへ入る確率も高まるに決まってる。
今月、来月に発売予定と紹介されていた新譜がとてもかっこよかったので、備忘として記録しておく。

growing.jpg " Growing " / Sleeping People
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
音響ロックバンド、Sleeping Peopleの2ndアルバム。Battles寄りのばりばりマス・ロック。

prints.jpg " Prints " / Prints
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
とってもピースフルなサウンド。口笛に手拍子。
こういうのもサイケって言っていいのかね?ジャケはサイケぽいけど。ペイズリー柄?
Devendra Banheartが朝ご飯をきちんを食べて、午前中のうちに気分よくレコーディングしたら、きっとこんな音。

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August 28, 2007

Ice Age Coming

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当サイトの扉ページのデザイン「炎暑、端居、夏深し」も更新。季節の彩りを感じさせる秋バージョン・・・ではなく、通常版に戻っています。モデルはラッキーカムカム。

テキストは、Radioheadの曲、「Idioteque」の歌詞から引用しました。
「We're not scaremongering/我々はデマや風評で世間を騒がせてるわけじゃない。
This is really happening/これは実際に起こっている事なんだ。」
無意識に選んだ歌詞なのに、なかなか時勢にあったもののように思えて、出来上がって全体を眺めてから「おっ?!」と目につきました。あ〜、己ってば視野というか、意識できる現実の範囲が浅くて狭い。まぁ、自身としては「そうそう、己は感覚タイプなんだよ」と言いなだめてるところがあったりなかったり。つまり、時間が経ってから「ああ言えばもっと良かったのになぁ」とがっくりしちゃう人。

話を戻そう。
フランスの音楽フェス「Les Eurockeennes de Belfort '03」のビデオから。この年、Radioheadは大トリをつとめ、フランス国内で多くのファンを持つバンド(一説ではイギリス以上だとか)ということでとんでもない盛り上がり。
速いリズムと高揚感のある曲調が特徴の「Idioteque」では、ハイテンションなファンたちに負けてたまるか!と(?)トムくんもお腹をチラ見せ。というか、ほとんど上半身脱いじゃってて。当時このビデオDVDを手に入れて、自宅で見た時は飯を噴いちゃったよ。まぁ、奴はこれが初めてってわけじゃないけど。ともかく、You Tubeの投稿者コメントにもあるように、セクシーなトムくんのダンスが見物。だよね?

■ Radiohead - 「Idioteque」

燃料庫にいるのは誰だ? 女と子供が先に、子供が先に
この首が刎ねられるその時まで、僕は笑っている
この身が裂けるその時まで、吐かずに飲み込んでるさ
この身が裂けるその時まで、その時まで
燃料庫にいるのは誰だ? 僕はいろいろと見過ぎたんだ
君はまだ見足りない、まだ目にしていない
この首が刎ねられるその時まで、僕は笑っているだろう
女と子供が先に、子供が先に

今ここで、僕は許されている
全てにおいて、いつ何時も

氷河期がやってくる
お互いの言い分を聞こうじゃないか
氷河期がやってくる
そいつを炎のなかへ投げ込め
僕らはデマや風評で世間を騒がせてるわけじゃない
これは実際に起こっていることなんだ
携帯電話がピーピー
金を掴んで逃げろ

今ここで、僕は生きている
全てにおいて、いつ何時も

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August 20, 2007

森を離れ、ペンギンと戯れる

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Radioheadファンサイト、at easeの15日付けニュースより。
バンドの広報によれば、現在制作中のLP7は、リリースは2008年以降とのこと。
遅れの理由は、話題のひとつでもあった「新しい契約レーベルはどこになるのか」ということと他にあるのか?
詳細は不明。(source : at ease)

rhcom-top.jpg おーい、いつまで森の中に隠れとるのー?
リニューアルされたat easeでは、これまでにRadiohead.comのブログページDEAD AIR SPACEでメンバーによって投稿されたLP7の情報の断片が、きれいに整理整頓されています。こちらから

ちょうど昨年の今頃は、ミニ・ツアーでヨーロッパとアメリカを回っていましたね。
新曲の「15 step」「Bangers N' Mash」「Down Is The New Up」「All I Need」「Videotape」などなど、そして長らく未発表曲としてライブでだけ演奏されてきた「Nude (a.k.a "Big Ideas")」の出来上がりを、それはそれは楽しみに待っているのです。


しかしながら、未だ5人(プラス1人)は深い深い森の中で、あーでもねぇ、こーでもねぇと思案中みたいだから、己はちょっと森を離れて、北の方へ行ってみたよ。

penguincafe.jpg "Penguin Cafe Orchestra - Best - "/Penguin Cafe Orchestra
release : 2007
label : エイベックスMC

ベスト盤なのに、たった12曲。ベスト盤なのに、紙ジャケ。うーん・・・。
ペンギン・ガールなデザインはかっこいいし、1曲目が「Penguin Cafe Single」で良い曲だったから許そう。
許そうって偉そうな態度もとれないけれど、ペンギン・カフェ・オーケストラ。名前だけ知ってて、まともにちゃんと聴いた事のなかった音楽なのでした、この音楽隊。
音を聴いてみて思ったのは、Tortoiseとかライヒ好きの己なら逆の経路で遠からずいつか出会えてただろう。

ブックレットの解説はピーター・バラカン氏。スライドショーのBGMのくだりでは、PCO初心者の己でも「ミスター・バラカン、ワタクシも同感です」と、はつと膝を打ったよ。
歌詞のない器楽という性質は無論、作品の温度感、空気、なんとなく音楽の個性みたいなやつを捉えるのが容易い音楽って、何も考えず、気楽に楽しめるから良いですね。
って、そういう「捉えやすさ」のことを「独創性」って言うのか。

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July 6, 2007

musica frontier argentina

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今、話題の「アルゼンチン音響派」。

son.jpg " Son" / Juana Molina
release : 2006
label : Domino Records

khali.jpg " Khali" / Aljandro Franov
release : 2006
label : Alejandro Franov / Nature Bliss

この2枚がとにかく今も回りっぱなし。
アルゼンチンの音楽土壌はよく知らなかったけれど、こういう音を出すもんなのね,と素直に驚いた。
基礎のキをしっかり固める民俗楽器の音色やボーカルの旋律で、しっかりとネイティヴの味わいを噛み締める。
と、そこでチリチリとエレクトロニカな刺激物。 対局な音色の要素だけど、トーンを近づけることで、バランスの良い仕上がりになっているアルバム。
聴いていてまったくストレスを感じないというのは、不快指数の高い今の季節にはありがたい。

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