Various Music/Bands: 2009年2月アーカイブ
The Thermals「Now We Can See」(SXSW 2009)
「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト) 2009 出演者特集」第4弾は、DeerhoofやThe Decemberistsらが所属するレーベル Kill Rock Starsから、4月に新アルバム「Now We Can See」がリリースされることが決定した、The Thermals(ザ・サーマルズ)。
4枚目のオリジナルアルバム「Now We Can See」は4月7日に発売予定。このアルバムの先行シングル盤として、デモ2曲を含む4曲が収録された7インチLP盤「Now We Can See」が3月に発売されます。また、この新作から彼らは日本デビュー。P-VINEから4月2日に発売予定みたいです。サマソニ?
2002年にポートランドで結成されたThe Thermalsの現在のメンバーはHutch Harris、Kathy Foster、Westin Glassの3人。3rdアルバム「The Body, The Blood, The Machine」まではSub Pop Recordsからリリースされていて、Kill Rock Starsに移籍後の初めてのアルバムとなります。
彼らの音楽を初めて聴いたのは前作の「Here's Your Future」という曲。以前の楽曲はパンク/ガレージ・サウンドが際立っていたのだけど、今回公開された新曲「Now We Can See」はイントロから「オ、イェ、オウオウ!」と観客と一緒に合唱も出来そうな、ポップな要素が聴いて取れます。MySpaceではこの新曲の他に別の2曲のデモが公開されていますが、それらもそんな印象。気分がスカーッとする明るい歌声で、聴いていて気分が良い音楽。
[MP3を再生する]
The Thermals「Now We Can See」
The Thermals「Here's Your Future」
The Thermals「No Culture Icons」
[関連したサイト]
■The Thermals - MySpace
■ Kill Rock Stars
「Now We Can See」/ The Thermals
release: Apr, 2009
label : Kill Rock Stars
「Now We Can See 7"」/ The Thermals
release: Mar, 2009
label : Kill Rock Stars
J.Tillman's New Music Video & Robin's Square-beard.
1月24日のDIARYでリリースのお知らせをしました、Fleet Foxesのドラマー、Josh Tillmanの新アルバム「Vacilando Territory Blues」のミュージックビデオが Pitchfork.tv より到着しました。
■ Pitchfork.tv - Josh Tillman「First Born」
[MP3を再生する]
Josh Tillman「James Blues」
Josh Tillman「Steal On Steal」
「Vacilando Territory Blues」/ Josh Tillman
release : 27th Jan, 2009
label : Western Vinyl
Fleet Foxesは昨年11月で一旦ツアーを終えて、今年は2月22日のロンドン公演からスタートします。その締めくくりは4月のコーチェラ・フェス。(追記:Sub Popからのニュースレターによると、この後もアメリカでのツアーが決定した模様)
MySpace.comのFleet Foxesのページに新しい写真がアップされていたので、Flickrの公式ページにも行ってみました。Flickrの方はメンバーのオフショットが多くて楽しいですね。
ロビンが長髪をばっさり切ったというニュースを以前にお伝えしましたが、スカイくんも髪の毛短く切ったみたいです。(写真)こっちの方が男前ですね、似合ってる。ロビンは・・・ああ、髭と髪の毛のバランスが~もしゃもしゃ。(写真)
ロビンと一緒に写っている黒髪の美人さんは? 気になりますね。(写真)
[続報] Fol Chenの新アルバム全曲がLast.fmで公開中。
やーやーこれはすごいことになったぞ。2009年度のパワーチューンが早くもひとつ決定かも。
2月3日にはじめて紹介した Fol Chen ですが、Last.fmのアーティストページにおいて、今月17日にリリースされるアルバム「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」の全曲を公開しています。一部はダウンロードが可能。エレクトロ・ポップがメインのサウンド・タイプだと思ったけれど、なかなか(音楽的に)捻くれた、ヘヴィネスな一面もあるようじゃないですか。「Red Skies Over Garden City (The Ballad of Donna Donna)」や「Winter, That's All」という曲は「Cable TV」からは想像できなかった轟音を鳴らしています。「Please, John, You're Killing Me」は力強く、ラストの「If Tuesday Comes」と合わせて印象に残る曲。
(source : Asthmatic Kitty Records)
Fol Chenのアルバムを聴いていて連想された音楽を一応挙げておきます。Yo La Tengo(の「And Then Nothing Turned Itself Inside-Out」)、TV On The Radio、Broken Social Scene、Lemon Jelly、etc...
[MP3を再生する]
Fol Chen「Cable TV」
Fol Chen「No Wedding Cake」
Fol Chen「The Believers」
「Part 1: John Shade, Your Fortune's Made」/ Fol Chen
release : 17th Feb, 2009
label : Asthmatic Kitty Records
寒さが徐々に緩む2月は無性に、
アコースティックギターの練習をまた始めたくなってきます。今はFleet Foxesが大のお気に入りなので特に。
アコギで弾くRadioheadの曲ならば、何年か前に「Lucky」を歌とともにけっこう真面目に練習しました。出だしを弾ければ今でも思い出して全部通してやれるかもしれない。「In Rainbows」の曲では、例えばついこの間紹介した「Reckoner」なんてきれいに通して弾くことが出来れば、自分の演奏と歌であってもぶわっと涙腺に来そうだけど、どうだろうか。
今の住まいは築30年以上のマンション。多分、壁が薄いのです。アコースティックギターの練習なんてとてもとても気が引けて出来ません。もう一台のMyギター、Fender Telecaster Deluxeなら音の問題はヘッドフォン装着でクリア。ですが、トムやんがすっかりGibson SG使いになってしまってから、あんまり触ってな・・・ごにょごにょ。元々、テレキャス・デラックスはあの楽器の形が好きで購入するに至ったのだけど、せっかくだからってんで、同じブラックをお取り寄せしてトムとお揃いにしたのに。あとはX-girlとバッドばつ丸のシールを貼れば完璧だったのに。(クリックで写真拡大)
閑話休題。今日はFleet Foxesの話でした。
Vimeoかどこかをうろうろしていた時。ある動画で女性が部屋でアコギをじゃかじゃか、Fleet Foxesの「Tiger Mountain Peasant Song」を熱唱しているのを発見。ぬあ、これはすごい! YouTubeへ行ってみたらこの曲は他のものに比べて、コピー曲としてとても人気があるらしい。メロディの美しさもあるけど、構成がボーカル1本とギターだけというシンプルさで、ファンが挑戦しやすい曲なのかも。
YouTubeで「Tiger Mountain Peasant Song」と検索すると、バンドの映像よりも上に表示されたこの動画。女の子2人によるカバーです。何者なのだと詳細を読んでみると、この2人はスウェーデン出身、KlaraとJohannaのSöderberg姉妹。「First Aid Kit」というデュオを結成し、Bloc Party、The Cribs、Her Space Holidayらが所属するWichita Recordsで若いながらも音楽活動を本格的にやっている姉妹のようです。ぎゃん、90年代生まれ?! おーまいが!
こっちは本家。
アルゼンチンの歌姫、Juana Molina「Un Dia」のアメリカ・ツアーがスタート。
このDIARY第2回目の記事にも紹介した「南米・アルゼンチンのBjork」とも称される、Juana Molina(フアナ・モリーナ)。昨年10月にDomino Recordsから名盤「Son」に続く4枚目のオリジナルアルバム「Un Dia」をリリースしています。
フアナはワールド・ツアーを先月からスタートさせていて、今月から3月1日までアメリカ各地でライヴを行う予定。そして、そのフアナのサポート・アクトをつとめるのが、Laura Gibsonというキュートな女性シンガー。彼女はアメリカ・ポートランドを拠点に活動しているフォークシンガーで、インディーズ・レーベルのHush Recordsからまもなく新アルバム「Beasts of Seasons」をリリースします。
Radioheadなどでも言える事ですが、お気に入りのアーティストのサポートをつとめるミュージシャンの音楽もまた、感性に即ピピッとくるパターンが多いですね。Laura Gibson、とても良い。己がよくお世話になっているNPRでも先日早速レビューが掲載されています。
フアナの公式ウェブサイト、JUANA MOLINA.COMでは新作から表題曲である「Un Dia」のMP3ファイルをフリーでダウンロードすることができます。(Eメールアドレスの入力が必要)この公式サイトでは他にも過去のアルバムから2曲ずつ、MP3音源をZIPファイルで公開しています。
[MP3を再生する]
Juana Molina「Un Dia」from 「Un Dia」
Juana Molina「Río seco」from「Son」
Laura Gibson「Spirited」from「Beasts of Seasons」
Laura Gibson「Hands In Pockets」from 「If You Come To Greet Me」
「Un Dia」/ Juana Molina
release : Oct, 2008
label : Domino Records
「Beasts of Seasons」/ Laura Gibson
release : 24 Feb, 2009
label : Hush Records
[Juana Molinaに関連したサイト]
■ Domino | Artists | Juana Molina
■ MySpace.com - Juana Molina
■ Juana Molina brings her dreamy folktronic music to S.F., plus a farewell - SFGate(「Un Dia」の収録曲6曲を試聴&DLできます)
[Laura Gibsonに関連したサイト]
■ HUSH >> Laura Gibson
■ MySpace.com - Laura GIbson
■ First Listen: Laura Gibson's 'Beasts Of Seasons' : NPR Music
Modern Skirts「All Of Us In Our Night」(SXSW 2009)
まず最初に。インディーズで活動している Or, The Whale と Fol Chen というバンドを今月紹介しました。彼らの音楽を知ったのはレーベルのリリースニュースなどによるもので、情報源は共通したものではなかったのですが、偶然にもこの2者、SXSW 2009に出演するんですね。まぁ出演バンドが半端なしに多いので、U.S.ロックのマイナー寄りを漁っていたら7割くらいは自然ヒットするのかもしれんけど。今日紹介する彼らもSXSW 2009に出演予定。サブカテゴリ「SXSW2009 特集」を作ってみました。昨年のFleet Foxesに続く先物買い、2匹目のドジョウってわけです。
4人組のバンド、Modern Skirts(モダン・スカーツ)は2004年に結成され、ジョージア州アテネを拠点に活動中。先月に2枚目のオリジナルアルバム「All Of Us In Our Night」をリリースしたばかり。MySpace.comの影響を受けた音楽という項目にThe KinksやThe Beatlesの名前が挙がっているけれど、己が真っ先に思い浮かんだ音楽はXTCの「Skylarking」。エグ味なんてものとは別次元の、普遍的な美メロが耳に素直に入ってくる癒し系。柔らかいポップ・ソングに神経がほっと休まりますね。
バンドは昨年の夏に2週間のヨーロッパ・ツアーを行い、その間にR.E.M.のオープニング・アクトをつとめました。7月1日にはアムステルダムでRadioheadのステージを鑑賞。「2時間のステージ、夕刻の空に突き抜けるトム・ヨークの歌声に鳥肌が立った。素晴らしい」とMySpace.comのブログに記しています。そのバックステージでR.E.Mのマイク・ミルズと一緒にトム・ヨークに会ったときの写真を、こちらのサイトで紹介しています。
[MP3を再生する]
Modern Skirts「Soft Pedals」
Modern Skirts「Pasadena」
[関連したサイト ]
■ Modern Skirts(公式ウェブサイト)
■ Modern Skirts - MySpace
「All of Us in Our Night」/ Modern Skirts
release : Jan, 2009
label : Modern Skirts Recordings
[動画]
Modern Skirts - Soft Pedals SOM Video from Modern Skirts on Vimeo
New Finetune Playlist: 51st Annual Grammy Awards Nominees.
[naku-yoru] :: MUSICで公開している、finetuneの50曲入りプレイリストを更新しました。12個目となるプレイリストは、まもなく開催される第51回グラミー賞のノミネート作品、およびアーティストから選出してみました。
■ finetune - Radio thom-kitten 12
Radioheadは、アルバム「In Rainbows」がアルバム・オブ・ジ・イヤー、最優秀オルタナティヴ・アルバム部門などにノミネート、このアルバムに収録されている「House of Cards」が、最優秀ロック・ソング部門などにノミネートされています。当日はRadioheadのステージパフォーマンスも決定していますので、本当に楽しみです。ノミネーションの詳細はグラミー賞公式サイトへどうぞ。
今回の50曲は以下のとおりで、アーティスト名、曲名、アルバム名の順。再生はランダムです。
- Beck / Volcano / Modern Guilt
- Beck / Walls / Modern Guilt
- Beck / Youthless / Modern Guilt
- Bruce Springsteen / Girls In Their Summer Clothes / Magic
- Bruce Springsteen / Livin' In The Future / Magic
- Bruce Springsteen / Magic / Magic
- Coldplay / Lovers In Japan / Viva La Vida Or Death And All His Friends
- Coldplay / Violet Hill / Viva La Vida Or Death And All His Friends
- Coldplay / Viva La Vida / Viva La Vida Or Death And All His Friends
- Death Cab for Cutie / Cath... / Narrow Stairs
- Death Cab for Cutie / I Will Possess Your Heart / Narrow Stairs
- Death Cab for Cutie / No Sunlight / Narrow Stairs
- Duffy / Mercy / Mercy
- Duffy / Stepping Stone / Rockferry
- Duffy / Warwick Avenue / Warwick Avenue
- Estelle Feat. Kanye West / American Boy (Feat. Kanye West) / American Boy
- Gnarls Barkley / Charity Case / The Odd Couple
- Gnarls Barkley / Going On / The Odd Couple
- Gnarls Barkley / Surprise / The Odd Couple
- Jason Mraz / I'm Yours / I'm Yours
- Jazmine Sullivan / Bust Your Windows / Fearless
- Jazmine Sullivan / Lions, Tigers & Bears / Fearless
- Jazmine Sullivan / Need U Bad / Fearless
- Jonas Brothers / Hold On / Hold On
- Jonas Brothers / Year 3000 / Year 3000
- Kings Of Leon / Crawl / Only By The Night
- Kings Of Leon / Revelry / Only By The Night
- Kings Of Leon / Sex On Fire / Sex On Fire
- Lady Antebellum / I Was Here / I Was Here
- Lady Antebellum / Lookin' For A Good Time / Lady Antebellum
- Lady Antebellum / Love Don't Live Here / Lady Antebellum
- Leona Lewis / Bleeding Love / Bleeding Love
- M.I.A. / 20 Dollar / KALA
- M.I.A. / Hussel / KALA
- M.I.A. / Paper Planes / KALA
- My Morning Jacket / Aluminum Park / Evil Urges
- My Morning Jacket / Evil Urges / Evil Urges
- My Morning Jacket / Two Halves / Evil Urges
- Ne-Yo / Fade Into The Background / Year Of The Gentleman
- Ne-Yo / Miss Independent / Year Of The Gentleman
- Ne-Yo / Nobody / Year Of The Gentleman
- Radiohead / 15 Step / In Rainbows
- Radiohead / Bodysnatchers / In Rainbows
- Radiohead / House of Cards / In Rainbows
- Sara Bareilles / Bottle It Up / Little Voice
- Sara Bareilles / Gravity / Little Voice
- Sara Bareilles / Love Song / Love Song
- The Raconteurs / Consoler Of The Lonely / Consolers Of The Lonely
- The Raconteurs / Five On The Five / Consolers Of The Lonely
- The Raconteurs / The Switch And The Spur / Consolers Of The Lonely
New Fleet Foxes Video「Mykonos」
Pitchfork.tvから、新しいミュージックビデオが到着。先日もお知らせした、7インチ盤「Mykonos」のリリースに合わせてのPVでしょう。切り紙を用いたペーパー・アニメーションで、暗い色彩とファンタジックな世界観がこの曲にぴったり。昔、NHKの「みんなのうた」で大好きだった、「メトロポリタン・ミュージアム」という音楽を思い出します。
■ Pitchfork.tv - Fleet Foxes: Mykonos
この映像を手がけたのは、以前もFleet Foxesのビデオ、「White Winter Hymnal」「He Doesn't Know Why」を製作した、Sean Pecknold。Fleet Foxesのフロントマン、ロビンのお兄さんです。昨年、シアトルで開催されたイベント「Bumbershoot: Seattle's Music & Arts Festival」では、そのイベントのコマーシャルを、彼が新しく「White Winter Hymnal」を使ってビデオを製作していたようです。
ところで、4日に記事に書いたロビンのサイド・ワーク、White AntelopeのMySpace.comのアーティストページを見ていたら、興味深い写真を発見。バンド名の「Fleet Foxes」=「キツネ艦隊」の由来なのでしょうか?