Various Music/Bands: 2008年3月アーカイブ
Reich 2008
「ミニマル・ミュージック その展開と思考」/小沼 純一
出版社:青土社
新刊です。
コーラル・ピンクに薄くテクスチャの入った繊細な装丁。帯の文字色はライトグレイ。色彩、デザインともに調和のとれた美しいカバー。いつも良い仕事しますね、青土社は。
コンテンポラリーミュージックの代表的音楽家、ラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスに焦点をあて、ミニマル・ミュージックの動向と展開を語った内容。
今年5月に来日コンサートが予定されているスティーヴ・ライヒや、グラスのインタビューも掲載されていて、彼らの音楽活動や創作活動について本人の語り口のまま知ることが出来ます。
この本を読んでいて一番驚いたのが、同年代の音楽家たちは職業として音楽の教師、教授をする者がほとんどだったのに、ライヒは当時、作曲活動の傍ら、兼業で「タクシー運転手」をしていたそう。
車内にテープレコーダーを持ち込んでノイズをいろいろ録っては作曲に使ったりして、そういう試みが後に「City Life」につながっていったそうですね。しかも、その後もグラスと一緒に「Chelsea Light Moving」という引っ越し会社をやっていたりしたとか。
ライヒ来日公演は情報を得ていたものの、タイミングを逃してDiaryでは紹介できていませんでした。要するに、機会をみすみす逃してしまって、精神的に七転八倒してたというわけです。・・・大きな声じゃ言えませんが、来日に関しては実はRよりもライヒのほうが興味強いかも。
えっと、それにしても!このお気に入りのミュージシャンたちの来日ラッシュには本当に驚きです。RadioheadにSteve Reich、サマソニにもぞろぞろと団体さんで。FRFはどうでしょうか?
まだ始まってもいないのに、既に己の中で伝説になっている「2008年」という年。ああ、暇と金があれば全部行きたい。
でもこちらは既にソールドアウトの模様。
■ コンポージアム2008 スティーヴ・ライヒを迎えて
■ Steve Reich -「Music for 18 Musicians CD Trailer」
■ Steve Reich - 「City Life - part 1 "Check it out"」
■ Steve Reich -「Clapping Music」
SS'08、第3弾。
先月のDiary「Our Favourite Shop」で、UK勢の濃さに圧倒されてしまいましたがUS勢もなかなか。ここに来てSummer Sonic '08、第3弾出演アーティスト発表!
■ Summer Sonic 08
デ、デ、Death Cab For Cutie!!
Band Of Horsesも来るっていうのに、なんて贅沢なラインナップ。
5月にはアルバム「Narrow Stairs」のリリースが決定。MySpace.comでは、「I Will Possess Your Heart」が発売に先駆けて紹介されています。
■ Death Cab For Cutie(公式ウェブサイト)
■ MySpace.com - Death Cab For Cutie
ここまで良いバンドが揃うと、出演の日割りがとっても気になります。
■ Death Cab For Cutie - 「Tiny Vessels」
SXSW 2008 in TX
Pitchforkでは先週、怒濤の如くSXSW関連のニュースが配信されました。
3月12日から16日の間、テキサス州オースティンで開催された「South By Southwest Festival」。公式ウェブサイトでは、曜日別に出演ミュージシャンが紹介されています。一部はMP3ファイル付き。・・・言わずもがな、ハンパない量です。
ページ左端の「SXSW Player」を再生して、ざっと雰囲気だけでも味わうのが良いでしょう。
BBC Radio 1では、このSXSWの特集ということで、Steve Lamacqの番組「In New Music We Trust」が 月曜日に放送されました。ただいま再放送中。
■ BBC Radio 1 - 「In New Music We Trust」
(Tracklist / Monday 17 March)
Magic Wands - Black Magic
Delta Spirit - Trashcan
I Was A Cub Scout - Pink Squares (Live at BBC Introducing at SXSW)
Pigeon Detectives - I Found Out
Pink Nasty - Untitled
Dodos - Winter
The Pan I Am - This Is Vanilla Death Baby (Live at BBC Introducing at SXSW)
Spotlight On: FXFU
MGMT - Electric Feel (Live at BBC Introducing at SXSW)
MGMT - Time To Pretend (Live at BBC Introducing at SXSW)
White Denim - Shake Shake Shake Cribs - Hey Scenesters (Live At Stubbs in SXSW)
Anananaguchi - Untitled
SXSWの公式サイトでは音源が紹介されていなかったMGMTが2曲も放送されてる!BBC Radioで何度か音楽を耳にしていて、気になっていたミュージシャンなのでした。
"Oracular Spectacular" / MGMT
label / Columbia
ニューヨーク/ブルックリン出身のサイケデリック・バンド、MGMT。
「Electric Feel」はゆるゆるのファンク・サイケ・チューンで、ベースラインがかっこいい。上に紹介したアルバムはデイヴ・フリッドマンが参加してたのですね。確かにこのミュージックビデオなんかは、彼の手掛けた音楽たちに共通するものがあるな。
【関連したサイト】
■ MGMT (公式ウェブサイト)
【動画】
■ MGMT - 「Electric Feel (Interactive Video)」
Reminders03: Dear Euphoria
Dear EuphoriaことElina Johanssonはスウェーデン出身のシンガー。8歳の頃、父親のピアノで作曲をしたりと音楽に親しむ。その後アメリカへ渡り、ミュージシャンとして自分の曲を発表し始めた。現在はスウェーデンへ戻り、音楽活動をしている。
イギリスのレーベル、Stereo Test Kit Recordsから、今年1月に1stアルバムをリリース。彼女の公式サイト及びレーベルのウェブサイトでは、アルバムからシングル・カットされた「Snow」と「Something Great」に収録されている全4曲を無料で公開しています。
"Dear Euphoria" / Dear Euphoria
label : Stereo Test Kit Records
[関連したサイト]
■ Dear Euphoria(公式ウェブサイト)
■ Stereo Test Kit Records (レーベル)
[MP3を再生する]
Dear Euphoria「Falling Behind」
北欧〜その周辺の国生まれの、英語を母国語としないミュージシャンが英語の歌を歌うときの、
あの注意深い感じが好きだ。
The Whigs、 2ndアルバム「Mission Control」リリース
1年少し前にデビューアルバムを聴いて、気に入っていたアメリカのバンド、The Whigs。
1月に、2ndアルバム「Mission Control」を出していました。
"Mission Control" / The Whigs
label : ATO Records
■ The Whigs (公式ウェブサイト)
■ MySpace.com - The Whigs
□ MP3 - "Right Hand on My Heart" / The Whigs
The Whigsはアメリカ、ジョージア州のガレージロック・バンド。2005年にデビューアルバム「Give 'Em All A Big Fat Lip」をリリース。
音、ボーカルともに基本的にはガレージロックだけれど、曲によってはピアノやホーンを入れたりしていて、全11曲の流れも淀まず、長く聴けるアルバムでした。声も良いし、何よりメロディと音の表現力が幅広く、興味深い。
べた褒めだけど、1stでこんなに良いアルバム作ったら次どーするのよ、と半ば心配だったり。
・・・国内盤が出ても良さそうなのですが。
Reminders02 : Bowerbirds
Bowerbirdsはアメリカのフォーク・トリオ。元々、Ticonderogaというバンドで音楽活動をしていたPhil Mooreが、パートナーで画家のBeth Tacularと、Ticonderogaで一緒だったMark Paulsonの2人と組んで結成。
2007年にアルバム「Hymns for a Dark Horse」をリリース。今年に入ってから、アメリカのレーベル、Dead Oceansとレコード契約した。アルバムは、レーベルから6月頃に再リリースされる。
"Hymns For A Dark Horse" / Bowerbirds
label : Dead Oceans
■ The Bower (公式ウェブサイト)
■ Dead Oceans(レーベル)
バンド名も、音楽も、3人の風貌もミュージックビデオも「ザ・ナチュラリスト」。大太鼓なんて、懐かしいな。というのも、己は小学校の音楽クラブはもっぱら打楽器専門だった。
■ Bowerbirds - 「My Oldest Memory」
Chicago Club Night #20 @art space tetra
もうすぐです。興味あるけど、ついうっかり忘れそう。開演時間が早いのがね。晩ご飯の時間をどうすべきか。
期日…2008年03月08日(土)
場所…art space tetra (福岡市)
時間…開場17:00 / 開演17:30
料金…前売 2,000円 / 当日 2,500円(各要1ドリンクオーダー)
出演…細胞文学(京都)、Night Teller(京都)、植野隆司(東京) from Tenniscoats、三沢洋紀(大分)
from LETTER / LABCRY、谷本仰 from ドグラマグラ、小林亜希子 from Kervey Heithel
主催…Chicago Club(古賀)
ご予約、お問い合せはこちら
http://www.ops.dti.ne.jp/~bastoro/
masters of electronica on BBC Radio
もうすぐ新譜がリリースとなるAutechre。
"Quarstice" / Autechre
label : warp
BBC Radio 1の水曜日の番組「Mary Anne Hobbs」に登場。番組はウェブサイトで再放送中です。(番組始まって1時間のあたりからスタート)トムは聴いたかな?
■ BBC Radio 1 - Mary Anne Hobbs(wed. 2:00〜3:00)
(tracklist)
Autechre Mix
Eon Fear the mind killer [altered mix]
Keith Leblanc Here's looking at you
Eric B & Rakim Chinese arithmetic
The Hypnotist Pioneers of the warped groove
The Party Boy aka BamBam The twilight zone
The Formula Exploded [original mix]
Davy DMX One for the treble
Autechre Drane
The B-Boys 2 3 break
The B-Boys Girls [instrumental]
2 Live Crew Throw the d [Original 12" Dub Instrumental]
Break The Limits E-yeah
Eric B & Rakim Lyrics of fury
Autechre Piezo
Defcon 1 Altitude [remix]
Eric B & Rakim Extended bea
Adamski Tekno krisn
Robert Hood Internal empir
Deasy Bombay system
Rhythm Device Acid rock
Tangerine Dream Supernatural accomplice ["The Keep" Motion Picture Soundtrack
Broken Glass Style of the street
Xon Dissonance
Bernard Herrmann Main Theme ["Taxi Driver" Motion Picture Soundtrack]
Hi-tek & Talib Kweli Love Speakeasy
Minimal Man Outside the window [Ian's remix]
3D Giddy up
Mantronix Listen to the bass of get stupid fresh part II
Busta Rhymes Put your hands where my eyes can see
Earth People Dance [club mix]
Phuture Pfantasy Club Spank spank
Psycho Tribes Pure ideas
Polygon Window UT1-dot
Reese & Santonio Grab the beat