福岡にも来てほしいんだMono
明日、東京・リキッドルームにてMonoのライブ。誰か、己の代わりに行ってきて下さい。
" Gone " / Mono
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
デビュー時から現在までのシングル盤収録曲や廃盤収録曲などがおさめられたレアトラック集。
ジャケットデザインがとてもかっこいいですね。
■ Mono「Halcyon (Beautiful Days)」
うーん、轟音が誘う夢幻の彼方。不鮮明でスロウな映像がかえって効果的。ニューヨークのレーベル、Temporary Resicence Ltd.に本籍をおく、音響ロックバンドのMono。(インストゥルメンタル…て打つのがきついわ。今後は音響で勘弁して下さい…)この記事を書くために久々にレーベルのサイトを訪れてみました。
■ Temporary Residence Limited
アーティスト紹介のページには、試聴用としてMP3ファイルがリンクさせてあって、ありがたいことにフルサイズです。楽曲権利の元締め、という理由ももちろんあるけれど、Amazonの汚いRealPlayer音源を聴くよりは、こっちの方がお買い物かごへ入る確率も高まるに決まってる。
今月、来月に発売予定と紹介されていた新譜がとてもかっこよかったので、備忘として記録しておく。
" Growing " / Sleeping People
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
音響ロックバンド、Sleeping Peopleの2ndアルバム。Battles寄りのばりばりマス・ロック。
" Prints " / Prints
release : 2007
label : Temporary Residence Ltd.
とってもピースフルなサウンド。口笛に手拍子。
こういうのもサイケって言っていいのかね?ジャケはサイケぽいけど。ペイズリー柄?
Devendra Banheartが朝ご飯をきちんを食べて、午前中のうちに気分よくレコーディングしたら、きっとこんな音。
猫が家出をしました
うちの3匹の猫のうち、一番年長の「しゃちょう」。
少し太り気味で、すでに腰のくびれなど無くなっています。
最近では、暑いせいもあって、朝出勤するときにはこの格好。
で、夜、帰宅してもこの格好。
数ヶ月前くらいまでは、己が帰って玄関のカギをがちゃり開けると、その音を聞いて、ちゃんと玄関までお迎えしてくれる猫だったのに、今ではその役目はゲンキが担っています。
特に気温の高く蒸し暑いこの夏は、 涼しいところで寝そべったまま、ろくにご飯も食べようとしないから、己が「よいしょ」とこの猫の巨体を抱え運ぶ始末。
異変が起こったのは、日曜の夜。
この日は出かける用事があり、昼過ぎに猫が外に出たがっていたので出してそのまま外出。夜に帰宅。
いつもなら音を聞いて、どこからともなくのそっと現れるのに、この日は気配がまるでない。
あまり外出をしない猫でも不在は2晩が最長なのに、今回に限っては火曜になっても、水曜になっても帰ってきません。
近所には気配すらない。猫の鳴き声は聴こえるのだけれど、自宅の周り数件のお家で飼われてる猫のそれ。(鳴き声ははっきりと聞き分ける事ができるのです) 「やっぱり複数飼いは見えんストレスがあったのかなぁ」と悶々。
眠れぬ夜が続き、3時間ほどの睡眠しか取る事が出来ません。iPodを充電するのも忘れ、仕事中はふと暇になると、思い出して気分が沈んだりして、ただでさえ睡眠不足なのに使い物にならない己。
近くの草むらの虫の音と、遠くの暴走族の爆音だけがやたらうるさい田舎の丑三つ時。
帰らぬ愛猫を待ち待ち、これといって時間を潰す手だても無いから、このサイトのHomeに時計をくっつけてみたり、タグクリックを付けてみたり。というわけで若干デザイン変更しています。
子供の頃から捨て猫やもらい猫と暮らして、病気をしたり野犬に襲われたりといろいろなお別れがあったけれど、やっぱり急にいなくなっちゃうのはないよなぁ・・・。
木曜日の夜までは微かに希望を持っていたのですが、その夜も、24時を過ぎ、25時を迎え、26時に針がかかり・・・。
思いもかけなかった、突然の猫の家出。
聞くところによると、1年くらいして戻ってきたとか、5年して、近所のノラ猫集会に紛れていたのを発見したとか。
あまりに寂しくて、関東にお住まいのとある方にメールをしていたら、この夜にとても気遣いに溢れた返信をいただき、感激。yasukoさん、あらためてありがとうございました。
じりじりと夜が更け、とうとう28時。朝の4時。外は新聞屋さんのバイクの音。
この日は6時起きで出勤しなければならなかったので、2時間だけ寝よう。
勝手口の猫窓だけ開けておく。
明け方の夢で見たのは、その「しゃちょう」が帰ってきた夢。とてもリアルな映像だったが、夢の中で「これは夢だな」と分かっている自分自身がいて、どうにも虚しく悲しい気分。
東向きの窓から白々と朝がやってきて、部屋の中の暗闇をさっさと拭き取って行く。
「しゃちょう」は己の自室が何やらお気に入りのようで、夜中に部屋の戸をがりがり引っ掻いて己を起こすと、枕を半分こして朝までいっしょに寝ることもよくあった。(たまに面倒で無視し続けていると体当たりを始め、しまいにはうんちをしかけていくような悪癖の猫) その習慣のまま、その朝も戸は開けっ放しだった。
悲しい夢からゆっくりと目が覚めて、視界が徐々にはっきりとしてくる。
目の前には、見慣れたシマシマの大きな背中。
あれれ? これは夢の続きなのかしら?
・・・今日ほど、不思議な気分を味わった日はありません。
あの夢を己に見せたのは、単純に頭の中で思い詰めてた想いがあらわれただけなのかもしれないし、寝ている間に体に感じていた猫の体重とぬくもりが、夢の世界に干渉したのかもしれない。
とにかく帰ってきました。
「もう、どこ行っとったと!!」「・・・」
ここで奴が「ごめんにゃさい〜」って頭下げて詫びの一言でも入れれば、本当に奇跡だったのですが。
まぁ、でも明け方4時まで粘った己の目の前で帰宅せずに、寝ている間に音もなく戻ってきて、いつもの日常をそっと返してくれた、もの言わぬ猫。
なかなか殊勝じゃないか。・・・殊勝か? ばつが悪かっただけだな。
Ice Age Coming
当サイトの扉ページのデザイン「炎暑、端居、夏深し」も更新。季節の彩りを感じさせる秋バージョン・・・ではなく、通常版に戻っています。モデルはラッキーカムカム。
テキストは、Radioheadの曲、「Idioteque」の歌詞から引用しました。
「We're not scaremongering/我々はデマや風評で世間を騒がせてるわけじゃない。
This is really happening/これは実際に起こっている事なんだ。」
無意識に選んだ歌詞なのに、なかなか時勢にあったもののように思えて、出来上がって全体を眺めてから「おっ?!」と目につきました。あ〜、己ってば視野というか、意識できる現実の範囲が浅くて狭い。まぁ、自身としては「そうそう、己は感覚タイプなんだよ」と言いなだめてるところがあったりなかったり。つまり、時間が経ってから「ああ言えばもっと良かったのになぁ」とがっくりしちゃう人。
話を戻そう。
フランスの音楽フェス「Les Eurockeennes de Belfort '03」のビデオから。この年、Radioheadは大トリをつとめ、フランス国内で多くのファンを持つバンド(一説ではイギリス以上だとか)ということでとんでもない盛り上がり。
速いリズムと高揚感のある曲調が特徴の「Idioteque」では、ハイテンションなファンたちに負けてたまるか!と(?)トムくんもお腹をチラ見せ。というか、ほとんど上半身脱いじゃってて。当時このビデオDVDを手に入れて、自宅で見た時は飯を噴いちゃったよ。まぁ、奴はこれが初めてってわけじゃないけど。ともかく、You Tubeの投稿者コメントにもあるように、セクシーなトムくんのダンスが見物。だよね?
■ Radiohead - 「Idioteque」
燃料庫にいるのは誰だ? 女と子供が先に、子供が先に
この首が刎ねられるその時まで、僕は笑っている
この身が裂けるその時まで、吐かずに飲み込んでるさ
この身が裂けるその時まで、その時まで
燃料庫にいるのは誰だ? 僕はいろいろと見過ぎたんだ
君はまだ見足りない、まだ目にしていない
この首が刎ねられるその時まで、僕は笑っているだろう
女と子供が先に、子供が先に
今ここで、僕は許されている
全てにおいて、いつ何時も
氷河期がやってくる
お互いの言い分を聞こうじゃないか
氷河期がやってくる
そいつを炎のなかへ投げ込め
僕らはデマや風評で世間を騒がせてるわけじゃない
これは実際に起こっていることなんだ
携帯電話がピーピー
金を掴んで逃げろ
今ここで、僕は生きている
全てにおいて、いつ何時も
森を離れ、ペンギンと戯れる
Radioheadファンサイト、at easeの15日付けニュースより。
バンドの広報によれば、現在制作中のLP7は、リリースは2008年以降とのこと。
遅れの理由は、話題のひとつでもあった「新しい契約レーベルはどこになるのか」ということと他にあるのか?
詳細は不明。(source : at ease)
おーい、いつまで森の中に隠れとるのー?
リニューアルされたat easeでは、これまでにRadiohead.comのブログページDEAD AIR SPACEでメンバーによって投稿されたLP7の情報の断片が、きれいに整理整頓されています。こちらから。
ちょうど昨年の今頃は、ミニ・ツアーでヨーロッパとアメリカを回っていましたね。
新曲の「15 step」「Bangers N' Mash」「Down Is The New Up」「All I Need」「Videotape」などなど、そして長らく未発表曲としてライブでだけ演奏されてきた「Nude (a.k.a "Big Ideas")」の出来上がりを、それはそれは楽しみに待っているのです。
しかしながら、未だ5人(プラス1人)は深い深い森の中で、あーでもねぇ、こーでもねぇと思案中みたいだから、己はちょっと森を離れて、北の方へ行ってみたよ。
"Penguin Cafe Orchestra - Best - "/Penguin Cafe Orchestra
release : 2007
label : エイベックスMC
ベスト盤なのに、たった12曲。ベスト盤なのに、紙ジャケ。うーん・・・。
ペンギン・ガールなデザインはかっこいいし、1曲目が「Penguin Cafe Single」で良い曲だったから許そう。
許そうって偉そうな態度もとれないけれど、ペンギン・カフェ・オーケストラ。名前だけ知ってて、まともにちゃんと聴いた事のなかった音楽なのでした、この音楽隊。
音を聴いてみて思ったのは、Tortoiseとかライヒ好きの己なら逆の経路で遠からずいつか出会えてただろう。
ブックレットの解説はピーター・バラカン氏。スライドショーのBGMのくだりでは、PCO初心者の己でも「ミスター・バラカン、ワタクシも同感です」と、はつと膝を打ったよ。
歌詞のない器楽という性質は無論、作品の温度感、空気、なんとなく音楽の個性みたいなやつを捉えるのが容易い音楽って、何も考えず、気楽に楽しめるから良いですね。
って、そういう「捉えやすさ」のことを「独創性」って言うのか。
バセットハウンドは空手を習っているらしい
NHK BSでは、8月5日(日)から8月12日(日)まで、「アニメギガ・スペシャル とことん!押井守」を放送。本日の放送は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と、押井監督がスタジオに出演し、人気投票集計結果を発表します。
で、先ほど終了。人気投票第1位は、おお!己も大好きなあの作品か!
■ アニメギガ -「とことん!押井守」
「野明と遊馬が好きじゃない」と発言してた、ゲスト出演の国生さゆりさんに一票。
「機動警察パトレイバー2 the Movie」/監督:押井守
1993年公開の劇場版第2作。横浜ベイブリッジが正体不明の戦闘機から発射されたミサイルによって破壊される。戦闘機の所属は?惨事を起こした首謀者の目的は?錯綜する情報。混乱を極め、ついには架空の戦時下となってしまう東京。特車2課第2小隊の面々が再び集結する。 押井監督独特の都市論と世界観をベースに「2・26事件」をなぞりながら、現在の日本の平和、戦争状態について鋭く問う、まさにアニメーション映画史上に残る名作。
押井作品といえば都市の背景画とともに流れるモノローグ。
後藤と荒川が「『正義の戦争』と『不正義の平和』」を語る有名なシーンも好きだけど、ラストの二人の別れのシーンはドラマチック。南雲さんの手袋の白さがやけに悲しくて切ないね。
大塚英志×藤原カムイ「アンラッキーヤングメン」
「アンラッキーヤングメン 1」/作・大塚英志 画・藤原カムイ
出版:角川書店
「アンラッキーヤングメン 2」/作・大塚英志 画・藤原カムイ
出版:角川書店
7月26日の新刊、絶賛発売中です。
表紙から分かるように、3人の男女を主軸に、1968年の「3億円事件」をなぞっています。
大友克洋氏の影響が強かった初期の近未来風の作画もいいけれど、福神町にしろ、ケルベロスにしろ、これにしろ、藤原氏の描く昭和テイストがたまらなく好き。デジタル処理の施されたベタとカケ網の効果については言うまでもないですね。構図天才。
なのに、来月コミケにまた出展ですか…。「福」ポスターは欲しいかも。
■ 角川書店 「アンラッキーヤングメン」
■ 藤原カムイ公式サイト「KAMUI'S NOTE」
fall into a doze
アクロバちっくぅ〜。
半目を開けて、本棚の天面「文庫コーナー」で昼寝中。
冷涼なる場を求めし者は、もの言わぬ猫に尋ねてみるがいい。
向かって左側はすぐ本棚が終わっていて、50センチほどの奈落。
ブックエンドがなく、カエルの陶器の置物で支えている。
構造計算上、問題があるのは、後方の小川洋子? 前方の村上春樹? それとも中央のコエーリョ&オーウェル?
とりあえず、一番頑張っているのは谷崎の「細雪」。
オレンジ色
福岡市天神は、オレンジ色の紙バッグを持った人々でさぞ溢れかえったことだろう…。
昨日の8時01分から、待ちに待たれたハリー・ポッターシリーズ第7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows(UK版)が発売になりました。ご予約、ご購入いただいたお客様ありがとうございました。
己自身は第4巻の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で終わっていて(力つきて、とも言う)、特にこだわりはないものの、やはり一度でも触れたことのある物語が終幕を迎えるとなると、なんだかほっとするような、落ち着かないような…不思議な気分。とりわけ、開店後早々にご来店下さったご予約のお客さんの嬉しそうなお顔を見ると、余計に。
ところで、まぁ、全国全世界の出版・書店関係者は皆そうだと思われますが、内々の、所謂『特権』というものです。当店でも例に漏れず、所属する洋書/専門書フロアにハリーや仲間たちの運命と未来を携えた女神サマからのご託宣〜!!
一般の読者の皆様よりは一足早くエンディングを知ることが出来ました。ガセかデマかと言われていた”続刊”の真相や、如何に!
ちっと無理があるかいな? ハリポタ7のタイトル「Hallows」のスペリングをひっかけまして、この曲を。
Radioheadのときは、ミュージックビデオはバンド側からは細かい指示は出さず、基本的に制作サイドに一任してるのだとか。 トムくんの「The Eraser」からのオフィシャルビデオはこれ一本だけ(だよね?)ですが、これもそうなのでしょうか?
この曲のタイトル「Harrowdown Hill」は(トム自身が言及していましたが)オックスフォードシャーに実際にある場所。
2003年、イギリスの大量破壊兵器専門家であったデヴィッド・ケリー博士の遺体が発見された場所。自殺、あるいは陰謀か…というところで、政府と真っ向から対立するBBCの体制とともに、日本でもしばらく報道されていたと思います。
■ Thom Yorke 「Harrowdown Hill」
僕のような道程はどうか歩まないで 足手まといになったときは存在が消されてしまうとき
ハロウダウン・ヒルを登って下り、学校へ通っていたんだろうね
その丘は僕がそうやって暮らし、そして最期を迎えた場所
自分から落ちたのか、それとも落とされたのか 地面を流れる血は僕のもの?
我が家へ帰ろう 寄り道しないよう まっすぐ前を見て
同じ時代に考えを同じくしている僕たち ただ何も出来ずにいるだけの僕たち
どうか僕には訊かないで、大臣にでも訊いてくれ
同じ時代に考えを同じくしている僕たち 数えきれないほどの多くの人々がそこにいるんだ
僕が走っているのが見えるかい? そこからずっと遠く
僕には負担を除く力なんてない 君の生死を誰も気にしない 誰も彼も関わりたがらないだけ
我が家へ帰ろう 寄り道しないよう まっすぐ前を見て
同じ時代に考えを同じくしている僕たち ただ何も出来ずにいるだけの僕たち
同じ時代に考えを同じくしている僕たち 数えきれないほどの多くの人々
ハロウダウン・ヒルの奥へと僕は歩いて行った
そこは滑りやすい危険な斜面
僕は意識がするりと無くなるのを感じて
そう感じて・・・