「0.1」×10回=「1」
15日の深夜、NHK BS-hiで見た番組「小林賢太郎テレビ」。
放送された内容は、ラーメンズの小林賢太郎氏がソロでやっているパフォーマンス「ポツネン」の、番組のためのオリジナルコントと、そのドキュメンタリー。
好きなんですけど、ラーメンズはテレビにも出ないし、ライヴはチケット即完売。なので、たまにNHKの深夜番組で放送されるのを見るくらい。本公演は映像で「TEXT」と「アリス」を見ました。
あの小林賢太郎という人の目つきは真っ直ぐでとても良い。子供のようにきらきらしていて、本人が楽しんでいることがとても伝わってくる。表現者ってそれが一番大事だと思います。
そのドキュメンタリーでの小林氏の言葉。メモしていないので大まかですが・・・
「0から1を作り出すのは難しい。でも必死になれば、0.1くらいはなんとか出来る。それを10回繰り返せば良いだけ」
ラーメンズの舞台を見ていて、「小林さんは天才型」だと最初はそう思っていた。しかし、15日に見た番組のラストでの小林さんの姿と、そしてこの言葉で先入観を見事に覆されました。エンターテイナーでもミュージシャンでも作家でも何でも、凡才の目から見た「非凡なカリスマ」たちの、一歩先行く閃きや感性、そして存在感の下敷きに在るもの。それは探究心と不屈の精神。
この番組、2月22日に再放送が決定していますので、そのラストとか、気になる方は要チェック願います。
ラーメンズの本公演は、待望の新作「#17 Tower」が今春からスタートすることが決定しています。
■ KENTARO KOBAYASHI WORKS:小林賢太郎のしごと
■ RAHMENS
ところで「小林賢太郎テレビ」の番組では、Penguin Caffe Orchestraの音楽がずっと使われていましたね。小林さんがお好きなのでしょうか。
ラーメンズ第16回公演『TEXT』 [DVD]
発売:ポニーキャニオン
ラーメンズ 第15回公演 「アリス」 [DVD]
発売:ポニーキャニオン
ペンギン・カフェ・オーケストラ-ベスト- / ペンギン・カフェ・オーケストラ
release : 2007
label : エイベックスMC
この曲は使われていなかったと思う・・・P.C.O.の音楽久しぶりだったので、このベスト盤を今聴いています。
[続報] Fol Chenの新アルバム全曲がLast.fmで公開中。
やーやーこれはすごいことになったぞ。2009年度のパワーチューンが早くもひとつ決定かも。
2月3日にはじめて紹介した Fol Chen ですが、Last.fmのアーティストページにおいて、今月17日にリリースされるアルバム「Part I: John Shade, Your Fortune's Made」の全曲を公開しています。一部はダウンロードが可能。エレクトロ・ポップがメインのサウンド・タイプだと思ったけれど、なかなか(音楽的に)捻くれた、ヘヴィネスな一面もあるようじゃないですか。「Red Skies Over Garden City (The Ballad of Donna Donna)」や「Winter, That's All」という曲は「Cable TV」からは想像できなかった轟音を鳴らしています。「Please, John, You're Killing Me」は力強く、ラストの「If Tuesday Comes」と合わせて印象に残る曲。
(source : Asthmatic Kitty Records)
Fol Chenのアルバムを聴いていて連想された音楽を一応挙げておきます。Yo La Tengo(の「And Then Nothing Turned Itself Inside-Out」)、TV On The Radio、Broken Social Scene、Lemon Jelly、etc...
[MP3を再生する]
Fol Chen「Cable TV」
Fol Chen「No Wedding Cake」
Fol Chen「The Believers」
「Part 1: John Shade, Your Fortune's Made」/ Fol Chen
release : 17th Feb, 2009
label : Asthmatic Kitty Records
寒さが徐々に緩む2月は無性に、
アコースティックギターの練習をまた始めたくなってきます。今はFleet Foxesが大のお気に入りなので特に。
アコギで弾くRadioheadの曲ならば、何年か前に「Lucky」を歌とともにけっこう真面目に練習しました。出だしを弾ければ今でも思い出して全部通してやれるかもしれない。「In Rainbows」の曲では、例えばついこの間紹介した「Reckoner」なんてきれいに通して弾くことが出来れば、自分の演奏と歌であってもぶわっと涙腺に来そうだけど、どうだろうか。
今の住まいは築30年以上のマンション。多分、壁が薄いのです。アコースティックギターの練習なんてとてもとても気が引けて出来ません。もう一台のMyギター、Fender Telecaster Deluxeなら音の問題はヘッドフォン装着でクリア。ですが、トムやんがすっかりGibson SG使いになってしまってから、あんまり触ってな・・・ごにょごにょ。元々、テレキャス・デラックスはあの楽器の形が好きで購入するに至ったのだけど、せっかくだからってんで、同じブラックをお取り寄せしてトムとお揃いにしたのに。あとはX-girlとバッドばつ丸のシールを貼れば完璧だったのに。(クリックで写真拡大)
閑話休題。今日はFleet Foxesの話でした。
Vimeoかどこかをうろうろしていた時。ある動画で女性が部屋でアコギをじゃかじゃか、Fleet Foxesの「Tiger Mountain Peasant Song」を熱唱しているのを発見。ぬあ、これはすごい! YouTubeへ行ってみたらこの曲は他のものに比べて、コピー曲としてとても人気があるらしい。メロディの美しさもあるけど、構成がボーカル1本とギターだけというシンプルさで、ファンが挑戦しやすい曲なのかも。
YouTubeで「Tiger Mountain Peasant Song」と検索すると、バンドの映像よりも上に表示されたこの動画。女の子2人によるカバーです。何者なのだと詳細を読んでみると、この2人はスウェーデン出身、KlaraとJohannaのSöderberg姉妹。「First Aid Kit」というデュオを結成し、Bloc Party、The Cribs、Her Space Holidayらが所属するWichita Recordsで若いながらも音楽活動を本格的にやっている姉妹のようです。ぎゃん、90年代生まれ?! おーまいが!
こっちは本家。
アルゼンチンの歌姫、Juana Molina「Un Dia」のアメリカ・ツアーがスタート。
このDIARY第2回目の記事にも紹介した「南米・アルゼンチンのBjork」とも称される、Juana Molina(フアナ・モリーナ)。昨年10月にDomino Recordsから名盤「Son」に続く4枚目のオリジナルアルバム「Un Dia」をリリースしています。
フアナはワールド・ツアーを先月からスタートさせていて、今月から3月1日までアメリカ各地でライヴを行う予定。そして、そのフアナのサポート・アクトをつとめるのが、Laura Gibsonというキュートな女性シンガー。彼女はアメリカ・ポートランドを拠点に活動しているフォークシンガーで、インディーズ・レーベルのHush Recordsからまもなく新アルバム「Beasts of Seasons」をリリースします。
Radioheadなどでも言える事ですが、お気に入りのアーティストのサポートをつとめるミュージシャンの音楽もまた、感性に即ピピッとくるパターンが多いですね。Laura Gibson、とても良い。己がよくお世話になっているNPRでも先日早速レビューが掲載されています。
フアナの公式ウェブサイト、JUANA MOLINA.COMでは新作から表題曲である「Un Dia」のMP3ファイルをフリーでダウンロードすることができます。(Eメールアドレスの入力が必要)この公式サイトでは他にも過去のアルバムから2曲ずつ、MP3音源をZIPファイルで公開しています。
[MP3を再生する]
Juana Molina「Un Dia」from 「Un Dia」
Juana Molina「Río seco」from「Son」
Laura Gibson「Spirited」from「Beasts of Seasons」
Laura Gibson「Hands In Pockets」from 「If You Come To Greet Me」
「Un Dia」/ Juana Molina
release : Oct, 2008
label : Domino Records
「Beasts of Seasons」/ Laura Gibson
release : 24 Feb, 2009
label : Hush Records
[Juana Molinaに関連したサイト]
■ Domino | Artists | Juana Molina
■ MySpace.com - Juana Molina
■ Juana Molina brings her dreamy folktronic music to S.F., plus a farewell - SFGate(「Un Dia」の収録曲6曲を試聴&DLできます)
[Laura Gibsonに関連したサイト]
■ HUSH >> Laura Gibson
■ MySpace.com - Laura GIbson
■ First Listen: Laura Gibson's 'Beasts Of Seasons' : NPR Music
今度こそ火を噴く?俺の猫フォルダ。
リベンジなるか? この記事アップしている今、新しいデジカメを買ってたことに気付く・・・
先週はグラミー賞の予約録画だけをしに実家に帰りました。猫写真を撮ってきました。
黒×白は「げんき」。生後一ヶ月くらいの野良のときに、路上でカラスに襲われているところを助けて、それから家で暮らすようになりました。2歳。「ねこ鍋」ならぬ「ねこ籠」。
サバ×白は「ラッキーカムカム」。賢い、というより、愛想が良くて世渡り上手(?)な猫。「げんきー」と別の猫の名前を読んだら勘違いしてこっちに来ます。「き」という音で自分の名前を認識しているらしい? 紛らわしい名前付けてごめんねー!
一番年長の猫「しゃちょう」。多分10歳の大きい猫。一日22時間くらい寝ているので、大体気配がありませんが、人間の晩ご飯の時間は元気。この写真は夕食のときで、水炊きの鶏肉を狙っています。
猫の日特設ブログ「222.nyanta.jp」も更新中。「猫の本フェア」書評や猫ネタ、猫写真、猫動画など。こちらもよろしくお願いいたします。
■ 222.nyanta.jp
Modern Skirts「All Of Us In Our Night」(SXSW 2009)
まず最初に。インディーズで活動している Or, The Whale と Fol Chen というバンドを今月紹介しました。彼らの音楽を知ったのはレーベルのリリースニュースなどによるもので、情報源は共通したものではなかったのですが、偶然にもこの2者、SXSW 2009に出演するんですね。まぁ出演バンドが半端なしに多いので、U.S.ロックのマイナー寄りを漁っていたら7割くらいは自然ヒットするのかもしれんけど。今日紹介する彼らもSXSW 2009に出演予定。サブカテゴリ「SXSW2009 特集」を作ってみました。昨年のFleet Foxesに続く先物買い、2匹目のドジョウってわけです。
4人組のバンド、Modern Skirts(モダン・スカーツ)は2004年に結成され、ジョージア州アテネを拠点に活動中。先月に2枚目のオリジナルアルバム「All Of Us In Our Night」をリリースしたばかり。MySpace.comの影響を受けた音楽という項目にThe KinksやThe Beatlesの名前が挙がっているけれど、己が真っ先に思い浮かんだ音楽はXTCの「Skylarking」。エグ味なんてものとは別次元の、普遍的な美メロが耳に素直に入ってくる癒し系。柔らかいポップ・ソングに神経がほっと休まりますね。
バンドは昨年の夏に2週間のヨーロッパ・ツアーを行い、その間にR.E.M.のオープニング・アクトをつとめました。7月1日にはアムステルダムでRadioheadのステージを鑑賞。「2時間のステージ、夕刻の空に突き抜けるトム・ヨークの歌声に鳥肌が立った。素晴らしい」とMySpace.comのブログに記しています。そのバックステージでR.E.Mのマイク・ミルズと一緒にトム・ヨークに会ったときの写真を、こちらのサイトで紹介しています。
[MP3を再生する]
Modern Skirts「Soft Pedals」
Modern Skirts「Pasadena」
[関連したサイト ]
■ Modern Skirts(公式ウェブサイト)
■ Modern Skirts - MySpace
「All of Us in Our Night」/ Modern Skirts
release : Jan, 2009
label : Modern Skirts Recordings
[動画]
Modern Skirts - Soft Pedals SOM Video from Modern Skirts on Vimeo
宴の始末。
グラミー賞の受賞について、前回のときと同じようなネガティヴなコメントを残して帰っていたRadioheadのトムとジョニー。ジョニくん、「The Shimpsons」なんて見てるん?
それでもあの「15 Step」のパフォーマンスは評判を呼んだらしくって、やはりプロフェッショナル。思惑がどうでも仕事はきちんとこなします。映像見ていて、トムはあのマーチング・バンドとの競演を楽しんでるように見えたし。
そのグラミー賞での「15 Step」など、主にライヴで披露されたRadioheadのレア音源を新しく追加して、[naku-yoru] :: MUSICのプレイリスト「All My Faves(imeem)」を更新しました。
そして、今まで記事のなかでMP3を再生させるときは埋め込み型のフラッシュMP3プレイヤーを使っていましたが、新しくYahoo! Media Playerに乗り換えました。こちらのほうがコードがシンプルだし、音量調節も可能。
追加した音源の一部をここに紹介しておきます。War Childのチャリティのために作られた曲「I Want None of This」はトムのピアノ弾き語り。w.a.s.t.e.centralのコリンさんのページで公開されているPortishead「The Rip」のカバーは多少、音質に難有り。アコースティック・バージョンの「Reckoner」はとても美しいですね。己もギターを久々に触りたくなってきました。
[MP3を再生する]
Radiohead with The USC Marching Band「15 Step Live at the Grammys」
Radiohead「I Want None Of This(Live)」
Radiohead「Reckoner (Acoustic on Jonathan Ross)」
Thom Yorke and Jonny Greenwood「The Rip(Portishead cover)」
リニューアルした動画サイト「Blinkx」がなかなか快適。
例えば、先日のような「グラミー賞授章式でのRadioheadの”15 Step”のライヴパフォーマンス」といったように、お目当ての動画がちゃんと決まっているのならYouTubeの一等強いところなのですが、その逆では時間ばかり消費してキリが無いし、特に音楽モノは、同じ内容の動画が複数のユーザによってアップされていたりすることもよくある話。YouTubeでだらだらと無為に過ごすロータス・イーターな時間の使い方、時々やってしまいます。
今日は9日付のWIRED VISIONのメディア・ニュースから興味深いネタを。
■YouTubeキラーの動画サイト『Blinkx』:顔や音声検索のほか、「番組」も | WIRED VISION
詳細はリンク先の記事を読んでいただくとして、なかなか快適です。
動画サイト「Blinkx」に集められているのは、YouTube、break.comなど動画共有サイトのものや、ITN、ロイター、CNNなど報道系の公式な動画ニュースなど、複数のサイトにある、様々なジャンルに及ぶ動画です。5日に全面リニューアルが完了したようで(記事によると「約3200万時間分の動画をインデクス化」)、「inform me」「entertain me」「give me my own channel」などの新機能も登場しています。
個別ページでは大きな画面に使いやすいメニューバー。ソースや詳細は右側に表示されていて、見た目もすっきりとしていて操作性は抜群。ごちゃごちゃしたYouTubeと差は明らか。
(source:WIRED VISION)
1分から2分程度の短いニュース映像やインタビュー映像が豊富で、YouTubeでは埋もれて見つかりにくい動画もここなら簡単に見ることが出来るかも。ただ、貼り付けたときに自動で再生されてしまうのでブログへの投稿には適さないみたいです。参考までにトム・ヨークの映像を2本。
■ Blinkx - 'Name your price' say Radiohead(ニュース)
■ Blinkx - Singer leads green campaign(ニュース / インタビュー)