以前お伝えした、スティーヴ・ライヒとRadioheadのギタリスト、ジョニーとのコラボレーション。
両者の熱烈なファンとして夢にも思わなかった話ですから、「Radioheadがスタジオ入り」というニュースの後は、実現するの?しないの?と真相を一刻も早く知りたい気持ちでホント落ち着きません。
このコラボ話、実現するとすれば、ちょうど一ヵ月後のManchester International Festival。
フェスの公式ウェブサイトによると、ライヒ先生はKraftwerkのステージに特別ゲストとして出演する予定で、そこで「2x5」という新曲のワールドプレミアを披露する予定だとか。演奏はBang On A Can。ここまでは元ネタのインタビュー記事と相違なし。この新曲にジョニーが絡んでいるのでしょうか?
Kraftwerkといえば、3月にRadioheadの南米ツアーに同行したばかり。うーん気になる。
ちなみに、5月22日のDiaryでお知らせしたピューリッツァー賞受賞を記念して、「Double Sextet」のコンサートが今月22日にニューヨークで開催されるそうです。
■ Steve Reich - MySpace
■ Steve Reich on Twitter
クラシック音楽に造詣が深く、自らビオラを弾き、バンドの中で唯一正規の音楽教育を受けたジョニーくんですが、ライヒの音楽とはやっぱり結びつかないですね。彼のソロ作品「Popcorn Superhet Receiver」や「There Will Be Blood」を聴いてもそうだし、Radioheadの楽曲の中で例を挙げると、彼が作曲やアレンジをメインで担当したという「A Wolf At The Door」や「The Tourist」、「Faust Arp」などを聴いてもライヒの音楽とは正反対のトーン。ソロアルバム「Bodysong」に収録された「Convergence」などは近い感じもしますが、・・・ああ、一体どうなるんだ!
今月23日に発売されるTortoiseの7枚目となる最新アルバム「Beacon Of Ancestorship」の追加情報です。
現在、Thrill Jockry RecordsでCD、レコードの予約注文をすると、いろいろ特典が付いてきます。
まず、全ての予約注文購入者に17インチ×24インチの「Beacons Of Ancestorship」オリジナルポスター。
加えて、CDの予約には4種類のジャケットパネル、LPの予約にはMP3ダウンロード用のクーポンとアートワークがおまけで付いてくるそうです。
また、定価に15ドルを上乗せして、ベルトバックルがおまけで付いてくるタイプもあり。Totroiseファンはジーンズ好きの男しかいないって?!
■ Beacons Of Ancestorship by Tortoise - Thrill Jockey Records
インディーズレーベルは経済恐慌の波をうけて、例に漏れず厳しい状況にさらされているところが少なくなく、今年に入ってだと、シカゴの名門レーベルのTouch&Goが人員削減のうえ、今後は新作のリリースを中止し、バックカタログ専門レーベルに転向。最近ではこのブログでも2度ほど紹介した、Stereo Test Kit Recordがオンラインストアのみの営業になるなど、地味にショックなニュースが続けてありました・・・。 Thrill Jockeyは大丈夫かな。
バンドのライヴスケジュールによると、先週末はNYでBang on a Canのイベントに参加。7月はPitchfork Music Festival、そしてその後は来日してFRFで亀祭り。己は今年もWOWOWで参加か~、カナチイ >< 。
「Beacons Of Ancestorship」/ Tortoise
release : 23 June, 2009
label : Thrill Jockey Records
[ミュージックビデオ]
公開されたばかりの新曲のビデオ。日本の風景も出てきますね。
Sweet Billy Pilgrim「Twice Born Men」
休日は恒例の「記事にするかも」フォルダの棚卸し。
このブログでは滅多に登場しないイギリスはロンドン出身である3人組バンド、Sweet Billy Pilgrim。
3月に2ndアルバム「Twice Born Men」をDavid Sylvianのレーベル、Samadhisoundからリリースしています。公式ウェブサイトではこのアルバムから「Truth Only Smiles」の音源がフリーで公開されています。
2007年にリリースされた1stアルバムは、国内盤がすでにP-Vineから発売されていたようで、この公式サイトも丁寧に日本のユーザーのために一部パッチがついています。
メロディラインの展開や小奇麗にまとめられたミックスはいかにもUK。優美でしっとりとした音景が魅力的。デイヴィッド・シルヴィアンのレーベルからというのも納得がいきます。曲によってはバンジョーがあったり、リズムや音色の使い方がUS音楽を思わせるところも。
全体の印象としてはSparklehorseあたりが近いかな。最近は「もうイギリスには帰らん!」とアンチUKを公言していますが、こういうのは嫌いじゃない。
[MP3]
Sweet Billy Pilgrim「Truth Only Smiles」
[関連したサイト]
■ Sweet Billy Pilgrim - MySpace
■ Sweet Billy Pilgrim(公式ウェブサイト)
■ Samadhisound
「Twice Born Men」/ Sweet Billy Pilgrim
release : Mar, 2009
label : Samadhisound
The Wooden Birds「Magnolia」
USインディーズロック・ファンには御馴染み、American Analog Setのシンガー Andrew Kennyが立ち上げた新バンド、The Wooden Birds。先月にBarsuk Recordsからデビューアルバム「Magnolia」をリリースしています。メンバーはAndrewのほか、Chris Michaels, Leslie Sisson, Sean Haskins, Jody Suarezの計5人。
アコースティックギターがメインの、素朴なメロディライン。ミディアムテンポで流れて実に柔らかな印象。AASから継承される、肩の力の抜けた優しい歌声は包容力があって、うーん癒されます。
MySpaceのアーティストページでは新作から2曲が公開、4月30日に放送されたNPRの番組「World Cafe」では「False Alarm」と「The Other One」の2曲を高音質で聴く事が出来ます。
[ストリーミング]
The Wooden Birds「False Alarm / The Other One」Stream on NPR, World Cafe
[関連したサイト]
■ The Wooden Birds - MySpace
■ The Wooden Birds(公式ウェブサイト)
■ Barsuk Records
「Magnolia」/ The Wooden Birds
release : Apr, 2009
label : Barsuk Records
Dark Was The Night Special Live On NPR
早春、USインディーズロック・ファンを小躍りさせた最強コンピレーション・アルバム「Dark Was The Night」。 5月3日にニューヨーク、Radio City Music Hallで行われたスペシャルライヴの模様が、NPRの番組「LIVE IN CONCERT」で28日から放送されています。いつものとおり、ポッドキャスティングも可能。
番組は1時間44分で、セットリストは以下のとおり。
アルバムの「Train Song」という曲で、Death Cab For Cutieのベン・ギバートとデュエットをしていたFeistは、このライヴではBon IverことJustin Vernonと共演。甘い歌声のベンと一緒のときも良かったけど、Bon Iverと合わせるとビターな雰囲気が加わっております。
The Dirty Projectors
"Useful Chamber"
"Stillness Is the Move"
"Ambulance Man" with David Byrne
"Knotty Pine" with David Byrne
My Brightest Diamond
"Feeling Good"
The National
"Vanderlylle Cry Baby"
Dave Sitek
"With a Girl Like You"
David Byrne
"Don't Fence Me In"
"Dreamworld: Marco de Canavezes" with Justin Vernon
Bon Iver
"Brackett, WI"
"Blood Bank"
Bon Iver and Aaron Dessner
"Big Red Machine" with Matt Berninger
"Flume"
Feist
"Train Song" with Justin Vernon
"Someday Baby"
Sharon Jones
"Not Gonna Cry"
"When I Come Home"
"Inspiration Information"
"100 Days, 100 Nights"
Ensemble Encore
"This Land Is Your Land"
「Dark Was The Night」/ Various Arists(A Red Hot Compilation Album)
release : Feb, 2009
label : 4AD(US)、ベガーズ・ジャパン(日本)
Yacht「See Mystery Lights」
ポートランド出身のエレクトロ・ポップ・ユニット、Yacht。まもなく発売されるというアルバム「See Mystery Lights」から「Psychic City」の音源が公開されています。
公式サイトの情報によると、この曲の元ネタは、過去に地元で交流のあったRich Jensenの「Voodoo City」。
以前、SXSW 2009出演者特集で紹介した、Ear Pwrに通じる、ゆるいエレ・ポップで気楽に聴ける音楽。MySpaceで聞くことの出来る楽曲にもいろいろと面白い音が仕込まれていて、単純な四打ちに終わっていないところが良い。
[MP3]
Yacht「Psychic City」
Rich Jensen「Voodoo City」
[関連したサイト]
■ Y△CHT: Darkness, Light, Duration
■ Y△CHT - MySpace
■ DFA Records
Local Natives「Airplanes」「Stranger Things」
まだアルバムデビューはしていないものの、これは良い!、シルバーレイク出身の5人組ギターロック・バンド、Local Natives。
ピアノがメインの優しい音響である「Airplanes」もすてきだし、「Stranger Things」ではストリングスに力強いパーカッション、他にもハンドクラップとかバックトラックに様々な音響の工夫が仕込まれていて面白い。ボーカルスタイルはFleet Foxesに共通するものがありますね。Sub Popからデビューはどう?
[ストリーミング]
Local Natives「Airplanes」
Local Natives「Stranger Things」
Local Natives「World News」
[関連したサイト]
■ Local Natives - MySpace
■ Local Natives | Facebook
昨年、11月8日のDiary「RadioheadのライヴをWOWOWの12のカメラで演出してみよう!」で紹介した、WOWOWでのRadiohead来日公演独占放送とあわせて公開されていたスペシャルコンテンツ、「RADIOHEAD | 12 CAMS, CREATE YOUR RAINBOW」。この上のウィジェット、覚えていますか?
この画期的でユニークな仕掛けがこの度、世界最高峰の名高い広告コンクールであるクリオ賞、インタラクティヴ部門の銀賞を受賞したそうです!これはすばらしい!
今年の2月までこのウィジェットをHOMEのページに貼ってましたが、コードを保存しててよかった。
で、例のそのサイトはまだアクセスできるんですね。今回の受賞でまた遊びにくる人が増えるんじゃないでしょうか。Rファンであってもそうでなくても、かなり楽しめますよ。詳しく知りたい方はBARKSへどうぞ。
(source : BARKS)