2009年7月アーカイブ
Thom Yorke & Andy Yorke「All For The Best」
Miracle Legionのフロントマン、マーク・マルケイ(Mark Mulcahy)のためのトリビュート・アルバム「Ciao My Shining Star: The Songs of Mark Mulcahy」のリリースが発表されていますが、StereogumでRadioheadのトム・ヨークが手がけた「All For The Best」の音源が公開されています。
■ New Thom Yorke - "All For The Best" (Stereogum Premiere) - Stereogum
この企画盤は、昨年奥さんが急死して現在は双子の娘を育てながら音楽活動を続けているマルケイ氏を支援するためのアルバムで、トム・ヨークの他に、R.E.M.のマイケル・スタイプ、Pixiesのフランク・ブラック、Mercury Rev、Dinosaur Jr.など、豪華なミュージシャンが名を連ねています。
このトムの「All For The Best」では、弟であるアンディ・ヨークが自身のバンド、Unbelievable Truthとしてボーカルで参加。トムの奏でるパーカッシヴなエレクトロニカ・サウンドの上に、アンディの甘く柔らかい歌声が重ねられて、オリジナル曲とは雰囲気のまったく違う曲に仕上がっています。
ちなみにRadioheadの公式サイトのDead Air Spaceでも、トムの投稿でStereogumの記事が紹介されています。
(source : CDJournal.com ニュース、Dead Air Space)
[ストリーミング]
Thom Yorke「All For The Best」
オリジナルはこちら >> Miracle Legion「All For The Best」
「Ciao My Shining Star-the Songs of Mark Mulcahy」/ Various Artists
release : Sep. 2009
Merge Records 20年の軌跡 on NPR Music
Merge Recordsの設立20周年を記念したスペシャル・ボックスセット「SCORE!」のリリースについて、今年1月のDiaryで紹介しましたが、NPRで20周年をフィーチャーした番組を放送中です。ゲストはMerge Recordsの設立者でSuperChunkのメンバーのMac McCaughanとLaura Ballance。
■ A Milestone For A Remarkable Label: Merge Turns 20 : NPR Music
[トラックリスト]
- Arcade Fire「Wake Up」from Funeral
- Bricks「History of Lies」from Microphone & a Box of Dirt
- Superchunk「Cool」from Tossing Seeds (Singles 89-91)
- The Angels of Epistemology「The Charmed」from Fruit
- Neutral Milk Hotel「Ghost」from In the Aeroplane Over the Sea
- Magnetic Fields「Come Back from San Francisco」from 69 Love Songs
- Various Artists「Beautiful Things」from Score! 20 Years of Merge Records
よっ、待ってました!Radiohead vs Jay-Z 第二弾「Jaydiohead The Encore」
やんややんや!
今年1月のDiary「同じMixedで、どうしてこうも違うかな?」でお知らせした、RadioheadとJay-Zのトンでもスペシャルなマッシュアップ・コンピ「Jaydiohead」が新曲5曲を携えて帰ってきましたよ!
今回、ウェブサイトで公開された曲はこんな感じ。各曲ともMP3をフリーでDL可能、オーディオプレイヤーのコードも公開されています。Radioheadの方の元ネタは「Airbag」、「There There」、「Reckoner」、「High and Dry」、「Backdrifts」。しばらくRadioheadの記事が無いんだけども、別にファンを辞めたわけじゃないのです。オリジナルからピコピコテクノ音の強い「Backdrifts」はJay-Zのラップとがっちりマッチしててかっこいいし、大好きな「Airbag」や「Reckoner」が登場しててコレは嬉しい!
(source : musicradar.com)
■ Jaydiohead :: Jay-Z x Radiohead :: Max Tannone
こちらは最初に公開された「Jaydiohead」の10曲です。いいねー。(最初はニガテって言ってたくせに)
Shelly Short「A Cave, A Canoo」
Hush Recordsは、Laura Gibsonのときに登場したレーベルですね。10月に新作アルバム「A Cave, A Canoo」をリリースするシンガーソングライターのShelly Short。基本的にこういう甘い歌声は好きじゃないのですが、新曲は楽器の音がさらさらと乾いた感じで良く聴こえる。特に今のような季節は音から感じる乾湿って重要かも。今日、舞鶴公園の緑の隙間からきれいな夕焼けが見えて、理由も無くじーんと来た。そんな感じ。あの郷愁を誘うような儚げな感じは夏の空気をまとってこその美しさ。
[MP3]
Shelly Short「TimeMachine, Submarine」from 「A Cave, A Canoo」
Shelly Short「Swimming」 from「Water For The Day」
[関連したサイト]
■ Shelly Short Homepage
■ Hush Records >> Shelly Short
■ Shelly Short - MySpace
風向きはどちらだ?(個人的備忘録)
なんと、なんと。
■ 値段は本屋さんが決めて… 値引きOK本、異例の出版(asahi.com/ 朝日新聞社)
■ 講談社などの雑誌、携帯で有料配信へ(J-CASTニュース)
■ 筑摩書房など 8 社、書店にも返品コストを負わせる新たな書籍流通方式を導入(スラッシュドット・ジャパン)
■ 郷好文の“うふふ”マーケティング:出版不況を生き抜く、新しいビジネスモデルを考えよう(Business Media 誠)
■「出版」「書店」のはてなブックマーク。
今読んでいる本。
「銀の匙 (岩波文庫)」、
「心洗われる話 (ちくま文学の森)」、
「詩の両岸をそぞろ歩きする―江戸と、フランスから」、
「寺田寅彦全集 第二巻 随筆」
。
これはすごい!なミュージックビデオ、Sour「日々の音色」
音楽にはメロディが良いからとか、歌詞に共感できるからという理由の他にも、ミュージックビデオが面白いから好き!っていうのもありますよね。
TechCrunchで紹介された、Sourという日本人アーティストのミュージックビデオ。musicradar.comでも「2009's cleverest music video」というタイトルで紹介されています。
詳しくは記事を読んでいただくとして、ぽちと再生してみてください。面白いアイデアもさることながら、これは編集者の頑張りに賞賛を。
■ [CG]無数のウェブカメラで撮られた驚くべきミュージックビデオ - TechCrunch
■ Yooouuutuuube.com(フルスクリーンで見ることが出来ます)
Tortoiseなどシカゴ周辺のエクスペリメンタル・ロックの一翼を担うバンド、Califoneが、Thrill Jockey RecordsからDead Oceansへ移籍し、10月に新作を発表する予定だそうです。この新作アルバム「All My Friends Are Funeral Singers」は、まだ詳細は不明ですが、何かの映像作品のサウンドトラックに使われる予定だとか。
Califoneは2003年から2006年の間に、Thrill Jockeyから4枚の作品をリリース。Dead Oceansといえば、以前ここでも紹介したBower BirdsやBishop Allenが在籍しています。
(source : Pitchfork)
そういえば、近所のCDショップ、グルーヴィンさん。Thrill Jockeyコーナーがあったのだけど、この前行ったら見つけられなかった。誰か買い占めた? あのお店は最近品揃えが豊富になったようで、BGMもいつもかっこいいし、つい長居してしまいます。
[ストリーミング]
Califone「Roots & Crowns (Album)」
[関連したサイト]
■ Califone(公式ウェブサイト)
■ CALIFONE - Dead Oceans
■ Califone - Thrill Jockey
■ Califone - MySpace
「All My Friends Are Funeral Singers」/ Califone
release : Oct, 2009
label : Dead Oceans
Hauschka、来日公演のスケジュールを発表。(福岡にも来るよ!)
Fat Cat Records所属のドイツ人ピアニスト、Hauschkaの来日公演のスケジュールが発表されています。
プリペアード・ピアノの音色を己が初めて聴いたのはジョン・ケージの音楽から。その継承者であるHauschkaの奏でるプリペアード・ピアノの硬質な音色とストリングスなどの柔らかな音色との対比は補色関係のよう。一方が一方の音に埋もれることなく、逆に鮮やかさ、深みを増しているように聴こえます。また逆にそのリズミックな部分を強調してみせたり、夢幻的な印象のなかで楽器の音色が生き生きとしていて好きですね。Fat Catのウェブサイトで全曲をフル試聴できますので、未聴の方は是非どうぞ。
彼については、意外にもはてなキーワードに詳しく載ってます。
これまでに2枚のアルバム「Substantial」、「The Prepared Piano」をKaraoke Kalk、今年、リリースされた最新作「Room To Expand」をFat Cat からリリース。ソロ・ピアノ・プロジェクト「ハウシュカ」は1940年にジョン・ケージが考案したといわれる「プリペアード・ピアノ」の可能性を探究する、世界的にもめずらしい音楽家・演奏家。「プリペアード・ピアノ」はピアノの弦に木、金属、ゴムなどを挟んだり、載せることでその音色を打楽器的な響きや金属的な音にし、雑音の多い独特な音が得られる。ハウシュカの「プリペアード・ピアノ」はコンセプチュアルありきの学究はだとはほど遠い、同時代のポスト・ロックやテクノ、エレクトロニカといったポップ・ミュージックへの視野があると同時に、確かな音楽の素養を感じさせる旋律は使い古された常套句をすべて排したもの。リズミックでメロディック、ピアノに向かう時間の中で現れた、遊び心を忘れることなく紡がれたその音楽はコーヒーをひとり楽しむ時間のように開かれた、ニュートラルなもの。聴き手次第で大きくも響くし、遠くで鳴っていてくれもする、やさしい音楽。
来日公演は東名阪だけではなく、岡山、京都、金沢、そして福岡にも来てくれます!! 場所は福岡市大名にあるライヴスペース、ROOMS。これは絶対に行かないと!
詳しい情報はこちらをご覧ください。
[関連したサイト]
■ HAUSCHKA(公式ウェブサイト)
■ Hauschka - MySpace
■ FatCat Records : Hauschka
「Snowflakes and Car Wrecks」/ Hauschka
release : Feb, 2009
label : FatCat
「Ferndorf」/ Hauschka
release : Oct, 2008
label : FatCat