2009年6月アーカイブ
Tortoiseメンバーが選ぶインストゥルメンタル・ミュージックのおすすめ5曲 for The Volume
インストゥルメンタル・ロックを実践する代表的バンドである我らがTortoiseの、あの特異な音楽性を解読できる(かもしれない)5曲を集めたプレイリストが、Time Out New Yorkの記事で紹介されています。
ジョン・マッケンタイア(ドラムス)はSonny Sharrockを、ジェフ・パーカー(ギター)はArt Ensemble of Chicagoを、そしてすっかり髭の素敵なジイサンになったダグ・マッカム(ベース)はLatin Playboys、Link Wray、Ennio Morriconeをそれぞれチョイス。
何故にエンニオ・モリコーネ? と思ったけれど、映画音楽もTortoiseの楽曲も「ストーリー性」という点で案外近いもの同士なのかも。こちらの記事でも新曲「The Fall of Seven Diamonds Plus One」がモリコーネ音楽を連想させるというようなことで紹介されています。
(source : Time Out New York)
Tortoises instrumental faves
暑くなってきたのでリンク色を涼しげな青に変えました。ヘッダのイラストは気が向いたら新しいのを描いてアップします。福岡はこの夏水不足の予感。こわこわ。
Tiny Vipers「Life On Earth」
Sub Pop Records所属の女性シンガーソングライター、Tiny Vipersの2ndアルバム「Life On Earth」が7月7日にリリースされます。
Sub Popの公式ウェブサイトで、このアルバムからの新曲「Dreamer」が公開されています。こういう少し陰のあるような歌声の女性は好み。無彩色の背景に紅が仄かに散りばめられたデザインのアルバムジャケットもとても素敵。
USロック・ファンならばご存知、トンデモCoolなDVD「Burn To Shine」シリーズの第5弾「Burn To Shine Seattle」に彼女のライヴが収められているとか。その他の出演者は、Death Cab For Cutieのシンガー、ベン・ギバートに、Pearl Jamのエディ・ヴェダーによるウクレレ弾き語りですって?!
数年前にTortoiseやShellac、PonysやWilcoが出ていた第2弾「Chicago」をやっと入手して、うかうかとしていたら、第3弾は「Portland」編(The Shins! The Decemberists! Quasi!)、第4弾は「Louisville」編(Will Oldham! Shipping News!)・・・うにゃー!
[MP3]
Tiny Vipers 「Dreamer」
Tiny Vipers 「On This Side」
[関連したサイト]
■ Sub Pop Records - Tiny Vipers
■ Tiny Vipers - MySpace
■ TRIXIEDVD - BURN TO SHINE
release : Jul, 2009
Label : Sub Pop
「Burn to Shine Vol. 5: Seattle, WA 01.27.07」(DVD)
label : Trixie
屋外の公園や街中の路地、時には商店や車の後部座席という狭い場所で、ミュージシャンが持ち歌を演奏する粋なアンプラグド・ライヴと言えば、「Take Away Show」や「Black Cab Sessions」が有名ですが、聞くところによると似たような企画モノが他にも色々あるとか。
今日紹介するコレなんかは「ウクレレを使う」という制約だけで、シチュエーションは何ら変わらないのですが、大好きなVetiverとBishop Allen、Krystle Warrenが出てたのでー、っていう見事な釣られっぷり。
■ La Soir.de - Ukulele Sessions
6月23日に発売される、Tortoiseの最新アルバム「Beacons Of Ancestorship」。
Thrill Jockey Recordsの公式ウェブサイトで、アルバム全11曲のストリーミング試聴がスタートしています。
未聴だった9曲を通して聴いてみて、過去のアルバムと照らし合わせてみると、質感は98年にリリースされた「TNT」、トーンは「Its All Around You」に近い。巧い具合に新旧の雰囲気が相まった形に仕上がったようです。
先にPitckforkなどで公開されていた「Prepare Your Coffin」の音の印象から、今回はハードコアもあり?って感じでしたが、6曲目「Yinxianghechengqi」がずばりそれ。そして続く7曲目「The Fall Of Seven Diamonds Plus One」、8曲目「Minors」、9曲目「Monument Six One Thousand」の流れが素晴らしい。ドラマティックで映画音楽さながらのフレーズが良いですね。これこそ正統派のTortoiseサウンド。
Tortoiseといえば、各々のアルバム最後の曲に名曲が多いですよね。「Its All Around You」では「Salt The Skies」、「Standards」では「Speakeasy」、「TNT」では「Everglade」。作品の終幕に相応しい、印象に強く残る豊かな音感の楽曲ばかりです。今回のラストは11曲目「Charteroak Foundation」。 うーん良い・・・。
(聴けないときは何度かリロードしてみて下さい)
公式サイトの情報によると、MP3クーポン付きのLP盤はすでに完売。CDは13ドル。予約購入特典に17インチ×24インチの「Beacons Of Ancestorship」オリジナルポスターが付いてきます。
[関連したサイト]
■ Beacons Of Ancestorship by Tortoise - Thrill Jockey Records
■ Tortoise - MySpace
「Beacons Of Ancestorship」/ Tortoise
release : 23 June, 2009
label : Thrill Jockey Records
- High Class Slim Came Floatin' In
- Prepare Your Coffin
- Northern Something
- Gigantes
- Penumbra
- Yinxianghechengqi
- The Fall Of Seven Diamonds Plus One
- Minors
- Monument Six One Thousand
- de Chelly
- Charteroak Foundation
これはもう、ヘッダに描いたRadioheadの5人を消して、Fleet Foxesの5人を描けよって勢い?
先日、イギリスの音楽雑誌「Mojo」主催のMojo Awardにおいて、Fleet FoxesがBest Live Act 部門の最優秀バンドに選ばれました。おめでとうございます。
(source : Sub Pop)
こちらでバックステージの写真を見ることが出来ます。やっぱり長髪の時がかっこよかったよ、ロビン・・・。
「世界でもっとも素晴らしいライヴ・バンドのひとつ」と評されたFleet Foxes。これは、今回同じBest Live Act 部門にノミネートされながらも敗れたRadioheadに対しても前からよく使われていた賞賛の言葉だけれど、世代交代の空気を感じさせる要因にトムの中年腹を思い出しちゃう己は悪いコ??
では、その「Best Live Act」を見てみましょう。
ff RockPfes 1 from FMusic on Vimeo.
比較するにしてもキャリアに差がある2者。上のFleet Foxesと同じ年にあったライヴを。 いやもう、「Nude」を除けるとかお話にならない。
Vetiver「Strictly Rule」& In-Store Show.
Fleet Foxes好きに全力を持っておすすめするVetiver。レーベルのSub Pop Recordsのウェブサイトで、2月にリリースされた新アルバム「Tight Knit」から新しい音源が公開されています。
また、トロントのレコードショップ、Sonic Boom Record Storeでのインストアライヴの様子がYouTubeにアップされていました。
[MP3]
Vetiver 「Strictly Rule」
「Tight Knit」/ Vetiver
release : 17 Feb, 2009
label : Sub Pop Records
3月25日のDiaryでは、他のミュージシャンによるRadioheadのリミックス曲を紹介しましたが、先日紹介した「In Rainbows」のストリングス・カルテットによるアレンジに関連して、今日は様々なRadioheadのカバー曲を集めてみました。
「Lucky」「Exit Music」「Kid A」が秀逸。Calico HorseやVienna Tengが演奏している「Idioteque」は大変身を遂げていて驚きです。
[MP3]
Gnarls Barkley 「Reckoner (Radiohead Cover)」 (source : Cover Me)」
Calico Horse 「Idioteque (Radiohead Cover)」 (source : Rollo & Grady)
Vienna Teng 「Idioteque (Radiohead Cover)」 (source : Rollo & Grady)
My Brightest Diamond「Lucky (Radiohead Cover)」 (source : eating/ sf)
Vampire Weekend 「Exit Music (Radiohead Cover)」 (source : Spacetoasters)
John Mayer 「Kid A (Radiohead Cover)」 (source : Spacetoasters)
Jeff Tweedy 「Fake Plastic Trees (Radiohead Cover)」 (source : Rollo & Grady)
We The Living 「Black Swan (Thom Yorke Cover)」 (source : Rollo & Grady)
James Yuill 「Packt Like Sardines In A Crushd Tin Box (Radiohead Cover)」 (source : Welikeit.indie)
Sonos 「Everything In Its Right Place (Radiohead Cover)」 (source : Rollo & Grady)
Ryan Adams 「Everything In Its Right Place (Radiohead Cover)」 (source : Rollo & Grady)
クリストファー・オライリーやブラッド・メルドーによるピアノ・アレンジや、レゲエ・アレンジ、ブルーグラス・アレンジのRadioheadカバー集は何枚か発売されていますが、ストリングス・カルテットのアレンジによる本格的なカバー・アルバムって、もしかして初めてじゃないか? 元ネタであるRadiohead 「In Rainbows」の10曲を全てカバーしております。11曲目には「In Rainbows」にインスパイアされて作られたオリジナル曲が収録。
このアルバムの発売レーベル、Vitamin Recordsのウェブサイトでは、視聴用のMP3音源、全11曲を聴く事が出来ます。ロック・ミュージックのクラシカル・アレンジといえば、ジミヘンの「Purple Haze」
をやったKronos Quartetとか思い出しますが、このVitamin Strings Quartetの楽曲は面白い音がたくさん聴こえて、すごく楽しい。彼らは過去にもColdplayやGreen Day、AC/DCなどのカバー・アルバムを出していたみたいですね。
アルバムは6月2日にVitamin Recordsから発売。価格は$16.98。これはきっとおすすめです。
(source : Stereogum)
「Vitamin String Quartet performs Radiohead's In Rainbows」
release : Jun, 2009
label : Vitamin Records
15 step
Bodysnatchers
Nude
Weird Fishes/Arpeggi
All I Need
Faust Arp
Reckoner
House of Cards
Jigsaw Falling Into Place
Videotape
Turn Me (Original composition inspired by Radiohead's In Rainbows)