[naku-yoru] :: DIARY: 2008年7月アーカイブ

2008年7月アーカイブ

待望の音源が来たよー!

8月に5年ぶりとなるフル・アルバム「I'm not fine, thank you. and you?」のリリースが発表されている54-71。
新作は、エンジニアにスティーヴ・アルビニ、マスタリングにはボブ・ウェストンが参加。録音はシカゴにあるアルビニのスタジオ、エレクトリカル・オーディオ・スタジオ。
2004年にギターが一人抜け、シンセサイザーが導入されたりした時期の音はどうにも合わなくって、54-71からはしばらく離れていましたが、新作では録音&編曲の両翼に、USオルタナティヴ・シーンの魔王 Shellac のメンバーである二人が揃ったとのことで、久しぶりに過去のアルバムを引っ張りだして聴き直してみようか。
■ MySpace.com - 54-71
■ MySpace.com - contrarede(レーベル)

MySpace TVで、新アルバムからのミュージックビデオ「ugly pray」が先日より公開されています。(12月5日追記 / 配信エラーのため、動画を削除)

imnotfinethankyou.jpg 「I'm not fine, thank you. And you?」/ 54-71
label : Contrarede
release : Aug, 2008


trueman5471.jpg 「true man of no-doing」 / 54-71
label : BMG Japan
release : Jul, 2003


untitled5471.jpg 「Untitled」 / 54-71
label : Lastrum
release : Jul, 2002

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ついこの間、「House of Cards」のビデオを公開されたことを記事にしましたが、
7月19日付けの Radiohead.com/DEAD AIR SPACE では、トムによる投稿記事の中で最新ミュージックビデオ「House of Cards」の高画質ムービーファイルが無料でダウンロードできるようになっています。
ファイルはQuickTime形式、サイズは86.7MB。
Google Code や YouTube などウェブ上で公開された.flvムービーよりも格段に鮮明な画像。
青い粒粒で人物の眼球や目の辺りの筋肉の動き、歌っている時の唇、頬、顎の連動した動き方まで正確にフォローされています。確かにこういった技巧的なビデオは大きなサイズで見ないと面白さが伝わらないかも。
ダウンロードは下記のリンクからどうぞ。
■ Radiohead.com/DEAD AIR SPACE - HOUSE OF CARDS

以下は雑記。
RadioheadオリジナルSNS、w.a.s.t.e. central ですが、ジョニーのページにはお友達が1000人以上。さすが人気者。何気なく斜め読みしていたら、え?グレアム・コクソンが居る? その "Gra_Ham Cen_tral" と名乗っている人のページへお邪魔してみたら、いたいた!デーモンだ! で、「w.a.s.t.e.central で Blur 再結成だぁ!」なんて煽りを傍目に二人でけんかを始めています。
■ w.a.s.t.e.centarl - Jonny Greenwood

一方、お友達が一人っきりのトムのページには新たに写真が3枚追加、サイドバーには「robot reckoner celeste 2」という名前の音源が1曲追加されています。(ちなみにもうひとつの曲の方は、2007年大晦日のウェブキャスト「Scotch_Mist」のエンディングで使われていましたね)
コメント欄には相変わらず自分で書き込みを続けていて、今は日記のようになってしまっています。その最新の投稿は日付から推測しておそらく新しくアップした「robot reckoner celeste 2」の音の事を言ってるように思われます。下は適当に訳。原文はトムのページへ。
■ w.a.s.t.e.central - Thom Yorke



7月11日 午前9時48分:ツアー後、自宅にて休息。オピニオン・メイカーからの沢山の意見(ああ!)が待つ、雨振りのイギリスに戻った。
すてきなカップに入ったブラックコーヒー、少しのシリアル、そしてアイデアを書き留めている。
一日の始まり方にふさわしい。
素材を繋げてこれは!と思ったものとかを投稿してみた。けど、訳がわからなかった。
数週間でシカゴだ。x

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July 20, 2008

暑中見舞い:cool as a cucumber

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仕事の話ですが、先日、某出版社の営業担当M氏に2年ぶりにお会いした。
東京も福岡も気温は高いことにはかわりないが、湿度がまるで違いますねぇ。
などと言いつつ、M氏はスーツを着ていてもさほど不快そうに見えない。
”男前”標準仕様で生まれながらにして体温調節機能でも備わっているのだろうか。

梅雨明けもしたし、ここ1週間で夏らしさの頂点に達したような天気。
で、朝晩は火を使った調理を避けがち。コーヒーを煎れる為にコンロに火を入れるのにも一汗。
値段の割に味のしっかりしたキュウリを見つけて、これは最近嬉しかったことのひとつ。
「スーヨーキュウリ」という名前で、調べてみたら「四葉胡瓜」と漢字で書くそう。
「スーヨー」という響きとキュウリの青い風味とが相まって、実に爽やかなイメージ。
合わせて、知らなかったことはキュウリの花言葉。
「洒落」と「批判」。 ずいぶんと知的ですね。

「洒落」で思い出すのは、昔、「天才バカボン」の歌で「なすがままなら、キュウリはパパだ」というフレーズがあったけれど、あれが「成すがまま」と「ナスがママ」をひっかけた洒落だったということに気付いたのは多分大人になってからだ。バカボンのパパはキュウリじゃない、ジャガイモだよ!とガキであった己はあさっての方角に主張をぶつけていた。
キュウリっぽい人っていうのはぁ、細長くスマートでぇ、アクは強くないんだけど個性的な匂いがしてぇ・・・。

そうそう、ちょうどRadioheadの右側にいるあのギタリストなんて、キュウリっぽい。
左側は・・・セロリかな。ぴしっと筋の通ったぱりぱりした感じとか。
そのうしろのぴょんぴょん縦飛びしてるベーシストは、ズッキーニ。見た目がキュウリそっくりの野菜だけど、味は全然違う野菜(本当はカボチャの仲間、なるほど焼くと美味しい訳だ)。
ドラマーはユリ根。何が似てるかって、そりゃ・・・。

中央のあのちっこい人? あの人はイチゴ。
果物売り場で売ってるけれど、正しい分類は野菜。
草から生ってるんだから確かに野菜だよねと言っても、本人は認めない。漢字で書くと部首が「くさかんむり」だけど決して認めない。
だって「俺は野菜じゃない〜」って昔歌ってんだもの。
しかし、同じ時期に「ここはオレの居場所じゃない〜」とも歌っていたイチゴ。
「赤くて甘いすてきな果物でいたいのに」という願望と「結局は野菜と同じ、青くさい緑色の仲間なのさ」という現実の自己認識とのジレンマに苦悩するイチゴに、確固たる自信とレゾンデートルを模索し、同じような苦しみを抱いていた世の若者たちは共感し、イチゴは一躍有名になった・・・のかどうかは知らない。

料理前に、そんな妄想をかき立てる野菜たちがいろいろと詰まった我が家の冷蔵庫。
冷蔵庫の扉にはカレンダー。今年2008年はw.a.s.t.e.からオフィシャルカレンダーが発売されなかったので、Rockin On誌のものを使っています。
7月は今年40歳になるイチゴのすてきなショット。
自分が果物だとか野菜だとかそんなのは実は些末な事だ。食べてくれる人が美味しいと感じてくれればそれでいいのだ、という真理に至ったイチゴ・ヨークの表情は穏やかさそのものである。


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第4回目は、大阪会場8月10日のSonic Stageに登場する、アメリカ・シアトルを拠点に活動する4人組バンド、Death Cab For Cutie。
このバンドに最初に興味を持ったのは、アルバム「Transatlanticism」のカバーデザイン。
動物ジャケット愛好会・福岡本部代表なもので。(ただいま、メンバー募集中)

Death Cab For Cutieは、ワシントン州・ベリングハムで工学を学んでいたベン・ギバードの失恋からスタート。その経験を9つの曲に仕上げ人に聴かせてまわったというのは、ある意味「ショック療法」と言うべきなのかも。
1998年から2001年の間に、インディーズ・レーベル Barsuk から3枚のアルバムをリリース。ツアーも成功している。バンドは休暇を取った後(その間にベンはサイド・プロジェクトで The Postal Service を結成し、「Give Up」というアルバムを作っている)、ドラムスにジェイソン・マックガーを迎え、2003年に、USパワーポップ・ファンが感動の涙とともに賞賛する名盤「Transatlanticism」をリリース。
2004年の秋に大手レーベル Atlantic Recordsとレコード契約を交わし、翌年「Plans」をリリース。このアルバムはその年のグラミー賞 "ベスト・オルタナティヴ・アルバム" にノミネートされた。

今年、3年ぶりとなる新アルバム「Narrow Stairs」をリリースしたDeath Cab For Cutie。
未だにアルバム「Transatlanticism」、その中でも「Title And Registration」、「Tiny Vessels」、「Transatlanticism」の曲の印象が強い己としては、新曲を最初に聴いた時、甘さ控えめの大人びた雰囲気に少々驚きを感じたのだけれど、今じわじわと共鳴してきています。

ビデオが公開されたばかりの「Cath...」という曲はイントロのギターメロディからぶわっとこみ上げてくるものがある。ベンのもみあげ具合など気にならなくなるくらい、悲しげで美しい曲。
(12月25日追記:先に添付した動画が削除されていたため別のものに変更)
■ Cath...(Live on The Tonight Show with Jay Leno October 31, 2008 )

「Narrow Stairs」 / Death Cab For Cutie
label : Atlantic
release : May, 2008


「Plans」 / Death Cab For Cutie
label : Atlantic
release : Sept, 2005


transatlanticism.jpg 「Transatlanticism」/ Death Cab For Cutie
label : Barsuk
release : Sept, 2003


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第3回目は、大阪会場8月10日のOcean Stageに登場するイギリス・ヨーク出身の5人組バンド、Joe Lean and the Jing Jang Jong(ジョー・リーン・アンド・ザ・ジン・ジャン・ジョン)。

Joe Lean and the Jing Jang Jongは2007年6月にデビュー。
その後、英国の大手レーベル Mercury Records / Vertigoと史上最高額の契約金でレコード契約を交わし、今年の3月にはBritish Anthemへの出演で初来日しています。
BARKSによると、リーダーで元The Pipettesのドラマーだったジョー・リーンはモデルや俳優の仕事をしていたそうで、なかなかセクシーな男前さんです。

バンドと同名のアルバム「Joe Lean and Jing Jang Jong」の発売が8月に控えています。
音の基本はエモーショナル・ロック。その所々にハードロックの硬度や、90's UKメインストリームも加味されている。彼らのMySpaceのプロフィール「影響を受けた音楽」という項目に Pulp を挙げていて、ほぅほぅ、わかる気がするぞ。キレのあるギターが疾走感充分で好印象。ジョーの歌声は若々しくクリアな声質。クセが無く、気分がすっきりとする音楽。

■ Joe Lean and Jing Jang Jong(公式ウェブサイト)
■ Mercury - Artists&Bands / Joe Lean and Jing Jang Jong
■ MySpace.com - Joe Lean and Jing Jang Jong
■ FMusic - Joe Lean and Jing Jang Jong「Lonely Buoy」(MP3試聴)

本当にどうでもいいことなんですが・・・YouTubeでPVが公開されている「Lonely Bouy」という曲、イントロで聴こえるギターの響きがRadiohead「I Might Be Wrong」と同じ音だな。
■ Joe Lean & The Jing Jang Jong - Lonely Buoy

joeleanandjingjangjong.jpg 「Joe Lean & Jing Jang Jong」 / Joe Lean and Jing Jang Jong
label : Mercury Records
release : Aug, 2008


wheredoyougo-jljjj.jpg 「Where Do You Go」 / Joe Lean and Jing Jang Jong
label : Mercury Records
release : Jun, 2008


lonelybuoy.jpg 「Lonely Bouy」 / Joe Lean and Jing Jang Jong
label : Mercury Records
release : Mar, 2008

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先週からgreen plasticなどで予告されていた通り、Radiohead「House of Cards」のミュージックビデオが、Googleの開発者向けサービス「Google Code」のトップページに登場しています。
■ RA DIOHEA_D / HOU SE OF_C ARDS - Google Code

このミュージックビデオの撮影ではビデオカメラの類はいっさい使われず、レーザを利用した3Dデータ処理で画像を構成しています。
とか何とか書いてあるみたいですが、何のこっちゃ判りません。
■ Geometric Infomatics
■ Velodyne Lidar

YouTube版はこちら。
■ Radiohead - House of Cards

メイキングビデオも公開されていましたので、合わせてどうぞ。
■ The Making-of "House of Cards" video

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icon 関連したブログ記事:1件
July 14, 2008

79日間。

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Radioheadの来日公演がスタートする10月1日まで、80日を切りました。
(先に更新した同じ内容の記事、タイトルが「89日間」になってました。深謝。新たにアップしております。待望の来日公演の日を遅らせてどーするのだ、己!)

日本語のRのライヴレビューをひとつブックマークしておきます。
ロンドン在住の音楽ライター、坂本真理子さんのウェブサイトより。
■ AudioBunny - Live : Radiohead(24June2008/Victoria Park)

「Do a Radiohead」とか、価格が一気に上がったチケット代の中身とか、LED照明とか、水筒(マイ・ボトルっての?)とか、「自家用車で来ないでね」とか、「In Rainbows」以降はバンドからの主張が殊更に強い。
このDIARYでRのそういった側面についての話題を取り上げたりもしましたが、基本的に己は推奨している訳ではなくて、あくまで告知しているという態度で臨んでいます。
ただ、そうした諸々の状況に、少々喧しさを感じてしまったのは否定しません。
社会とアートの関係というテーマでは本当に様々な意見を聞くことが出来るけれど、己は常々、音楽というものは究極に「シンプル」であってほしいと考えている人間。
昔から取り組んでいたチベット問題は別として、例えば「TIME」誌でも評価されていた「Do a Radiohead」なんて、あの兄弟からクレーム付けられたりして、あ、やっぱりねー、と毎度の事ながら。(※「Do a Radiohead」は、次回作については採用しないことがRadiohead側から表明されている)

で、セットリストに関しては、これは来日公演でもちょっと不安。
「You And Whose Army?」は、坂本さんの記事と同じく ” やってくれないと気が済まない”曲です。
・・・って、はい、3回目〜。
あと「Everything In Its Right Place」も必須。 例の照明は、2003年のものと同じく光を流すことでテキストを表示する事が出来るのですね。

■ RADIOHEAD 2008 Houston - Everything in its Right Place

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July 14, 2008

Road to Maishima 02 : Band of Horses

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bndofhrss002.jpg
第2回目は、SSでのライヴをいちばん楽しみにしているバンド、Band of Horses
大阪会場は10日(日)のSonic Stageに登場します。

Band of Horsesは2004年にアメリカ・シアトルで結成され、現在はSub Pop Recordsと契約。
そもそもは、2006年にリリースされた1stアルバム「Everything All The Time」に収録された曲「Funeral」を聴いたのが始まり。声だけ聴いて、My Morning Jacketのサイドワークなんだ、へぇ。こっちの方が好きかも〜。と、とんでもない勘違いをしていたのでした。
その後、昨年のことですが偶然BBC Radioで2ndアルバム「Cease To Begin」に収録された曲「No One's Gonna Love You」を聴いて、楽曲のあまりの美しさにびっくり!
そこでようやくバンドのバイオグラフィを調べて、My Morning Jacketとは別のバンドだということを知って…。でも、大体のブログでMy Morning Jacketが引き合いに出されたりしていて。

7月23日に2ndアルバムの日本国内盤「シーズ・トゥー・ビギン」がtearbridge recordsからリリースされるのをうけて、日本語の公式サイトもオープンしています。
が!『コールドプレイへの,アメリカはシアトルからの回答か?」だって? そりゃ無いわ。

■ Band of Horses(公式ウェブサイト)
■ tearbridge records - Band of Horses(日本公式ウェブサイト)

「No One's Gonna Love You」のミュージックビデオがPitchfork.tvで公開されています。
ミュージックビデオというか、ホームビデオな感じ。
■ Pitchfork.tv - Band of Horses: No One's Gonna Love You

「Cease to Begin」 / Band of Horses
label : Sub Pop Records
release : Oct, 2007


「Everything All the Time」 / Band of Horses
label : Sub Pop Records
release : Mar, 2006


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