Reich 2008
「ミニマル・ミュージック その展開と思考」/小沼 純一
出版社:青土社
新刊です。
コーラル・ピンクに薄くテクスチャの入った繊細な装丁。帯の文字色はライトグレイ。色彩、デザインともに調和のとれた美しいカバー。いつも良い仕事しますね、青土社は。
コンテンポラリーミュージックの代表的音楽家、ラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスに焦点をあて、ミニマル・ミュージックの動向と展開を語った内容。
今年5月に来日コンサートが予定されているスティーヴ・ライヒや、グラスのインタビューも掲載されていて、彼らの音楽活動や創作活動について本人の語り口のまま知ることが出来ます。
この本を読んでいて一番驚いたのが、同年代の音楽家たちは職業として音楽の教師、教授をする者がほとんどだったのに、ライヒは当時、作曲活動の傍ら、兼業で「タクシー運転手」をしていたそう。
車内にテープレコーダーを持ち込んでノイズをいろいろ録っては作曲に使ったりして、そういう試みが後に「City Life」につながっていったそうですね。しかも、その後もグラスと一緒に「Chelsea Light Moving」という引っ越し会社をやっていたりしたとか。
ライヒ来日公演は情報を得ていたものの、タイミングを逃してDiaryでは紹介できていませんでした。要するに、機会をみすみす逃してしまって、精神的に七転八倒してたというわけです。・・・大きな声じゃ言えませんが、来日に関しては実はRよりもライヒのほうが興味強いかも。
えっと、それにしても!このお気に入りのミュージシャンたちの来日ラッシュには本当に驚きです。RadioheadにSteve Reich、サマソニにもぞろぞろと団体さんで。FRFはどうでしょうか?
まだ始まってもいないのに、既に己の中で伝説になっている「2008年」という年。ああ、暇と金があれば全部行きたい。
でもこちらは既にソールドアウトの模様。
■ コンポージアム2008 スティーヴ・ライヒを迎えて
■ Steve Reich -「Music for 18 Musicians CD Trailer」
■ Steve Reich - 「City Life - part 1 "Check it out"」
■ Steve Reich -「Clapping Music」
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