虹を掴もうと思っても。
一つ前のDiary、「んっ?! ってことは今月末にレーベルから出る「In Rainbows」って、このDiscboxのことなのか??」という結びでした。
で、今日、Amazon.co.jpからのメールがこんなメールが来ていました。
「レディオヘッドの『イン・レインボウズ』、Amazon.co.jpでお求めいただけます。」
うわー、前々から思ってたけど・・・このアルバムのタイトルってば、カタカナだとお尻の方に濁点が固まってて、すげぇかっこ悪いなぁ。「イン・レインボーズ」とかよりはましだけど。
と、本筋はここじゃない。レーベルから出る「In Rainbows」の仕様についてだ。
この件については、当ブログでも何度か記事にしました。
Diary10/6付「「In Rainbows」がメジャーレーベルからリリース?!」
Diary11/18付「ボケてる人、ボケない人。というかボケさせない人。」
Diary12/13付「Mission Complete! /「In Rainbows」Discbox到着。」
10月6日、最初にレーベル契約の話が出たときは茶を噴くくらい驚いた。
「(金額は)あなた次第」だなんて言っておいて、まぁ商売なんだな、と普通の感覚で思った。
のと同時に、無料で入手もできた音源をCDで出したらいくら売れるんだろうという興味もあった。
バンドによって「In Rainbows」と名付けられ世に送り出されたDisc1とDisc2の合計18曲。
もちろん、レーベルから発売される分もCD2枚組でのリリースなのだと思って疑わなかった己。
が、今日になってAmazon.co.jpを確認したら、
ぎゃー! なんじゃこりゃ!
結局、レーベルからリリースされるのはCD1枚、10曲のアルバム。
”あなた次第”の価値だった「In Rainbows」の10曲が、税込み2,490円+ポイント付きという話。何だかつまらない。
己はHTTTまでは「一曲一曲の音楽」と「アルバムの存在感」とに、聴き手に向けられた強い圧力のようなものを常に感じていた。
それは基本的には心地いいものだが、時には息苦しさを覚えるほどの不安感とプレッシャーだった。渾然一体、どうして相反する情緒が生まれて存在し得るのか理解もできないまま神経を委ねていると、不思議なことに、己の感性を温め癒し、鋭く強くなるように鍛えてもくれた。だから、己はRの音楽に対しては、すごくすごく真面目であった。真剣に聴き、楽しみ、時々ギターで練習をした。
今回の「In Rainbows」は、「音楽」としては文句なく好きと言える。
確かに音質は、多少薄くて軽くて柔らかいかもしれないが、己はそういうの好きだもの。
ただ、「アルバムの存在感」という点では正直申し上げて評価できない。
結局、流通盤が出て定価販売、しかも最悪なことに、このような中途半端なもので出てしまったこと。
バンドや関係者らが何を目論んでいたのか、さっぱりわからないというのが大きい。
無論、素人が簡単に「目論み」を見破れるとは思ってないのですけれど。
・・・って、この辺の話が、最新号のRockin' Onのインタビューに載ってるのか?
ええ、そうですよ。いつものとおり、音楽雑誌はちらとしか見ない人。
というかまだ買ってもないですから。ごめんなさい。
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