「In Rainbows」がメジャーレーベルからリリース?!
あと4日に迫った「In Rainbows」ウェブ配信。足労だけかけて、ニュースをさらう。ファンサイト、at easeと英国音楽週刊誌「NME」のニュースがきれいに重複していますね。ネットワークを錯綜している大量の情報を選別し、整理し、すっきりと頭の中に入れなければ。ああ、競馬のニュースは少しは載せられるのかなぁ・・・。もう、まったく!(もちろんこれは嬉しい怒声)
ここ一週間、にやにやしてる街の通行人、職場でやけに張り切って仕事している同僚、妙に心が寛大になった知り合いは、十中八九、Radioheadファンと思って間違いないよ。
ここにきて、意外な話が急浮上。
Radiohead「In Rainbows」近日中にレーベルと契約か?
■ Radiohead to signed record deal, CD out in January. (source:at ease)
うーん、以前あれだけトムが意見をしてたのに?
しかし、販売という点について現実的に考えれば、これは至極まともな話ではある。実際の交渉事を進める、昔からバンドのマネージメントをやっているクリスとブライスが先日BBC Raio4の番組「Today」に出演し「Radioheadは新作にすごく自信を持っているし、大きな市場の中において販売されるに値するものだと思っている。だから流通基盤を持ったレーベルを探している。この1週間のうちに話をすすめておきたい。」などと、新作の今後の動向について、語ったそうです。
また、実質「0ポンド」でダウンロード版を入手できることについて「馬鹿げた事のようかもしれないが、リスクについての対処は整っている」とのこと。
Discboxを購入すれば、10月10日のダウンロードも一緒にできるようになるので、2つを一緒に買う必要はないのですが、SPIN.comによれば、太っ腹なファンも幾人かいたようで、ダウンロード版の最高額は99ポンド!!! (source:SPIN.com)
レーベル契約するとなると、今現在、40ポンドで予約販売されている「In Rainbows」の売価はどうなるのでしょうか?
何が何でも購入!というRadioheadファンはさておき、Radioheadの新作に興味のある程度のリスナーにとっては、いくらで買えるのかというのは気になるところ。
さて、「アルバム6枚出します」という約束のうえで、EMI傘下のParlophoneに在籍していたRadiohead。でも、現在は既にブツがあって、さぁレーベルを探そうかっていう状況。出版業界で言えば、「原稿持ち込み」みたいな感じでしょうか・・・?
レベルの高い「原稿持ち込み」といえば、思い出すのは京極夏彦大先生。 (受賞歴もない装丁家から持ち込まれた「姑獲鳥の夏」の原稿。内容のレベルの高さ、処女作とは思えない膨大な原稿枚数から、編集者は、よもや新人の小説だとは思わなかったんだと。その後、すぐに講談社ノベルスで発売決定。)
小売店にしてみれば、DVD「Most Gigantic Lying Mouth Of All Time」のときのように、w.a.s.t.e.から出ていようが、取りあえず仕入れることは出来る。掛け率とか送料はいくらなのか想像もつかないけれど。
土木建築書を売って飯を食っている己の視点で言わせてもらえば、あらかじめ売れると分かっている商品は、地方小や官報ではなく、彰国社様やTOTO出版様から出た方が仕事もやりやすいにきまっている。
とにかく、再びレコードレーベルを相手に契約交渉をすすめるにあたって、Radioheadの立場は91年と同じ状況ではないということ。
手元には既に完成しているすばらしいアルバム。そのアルバムは既にリスナーの耳には入っていて、おそらく何らかの反響が起こっているであろう代物。活かすか、殺すか。されば、Radioheadの心中にひそむ企み事、果たして如何ばかりか・・・??
コメントする